■ [大事なこと]教師

国立大学の教員の授業負担は私立に比べて軽いのが普通です。でも、国立大学の教員が閑かといえばそうではありません。いわゆる学生への個人指導の負担が大きい。上越教育大学は大学院を中心とした大学です。学部生の定員が1学年160人に対して、修士の学生の定員は300人です。それを160人の教員が背負うのですから、卒業研究として平均4年一人、3年一人、大学院は修士1年2人、2年2人で6人を背負うことになります。
さらに本学教職大学院の教員の場合は、地元の学校との調整とか、研修指導があります。実習の指導は教員が担当で、いわゆる特任の先生は地元の学校との調整を高い視野で見ることが担当です。結果として、週のうちの大多数は学生の実習校に出向きます。
さらに、日本各地で講演をこなし、各種の委員を担っている人です。
学部3年が5人、4年が5人、修士1年が6人、修士2年が11人、計27人が西川ゼミに所属しています。その学生は、1つの小学校、1つの中学校、2つの高校で実習や実習支援をしています。
一方、上記の学生指導に対して給与は全く関係しません。正確に修士の学生が一人以上いれば変わらないのです。つまり、10人の学部学生、26人の修士の学生はボランディアで指導していることになります。
でも、ふと思います。担当授業数は多くても、大学院や卒業研究の指導義務が無い大学に異動したら、どれほど楽だろうと思います。業績の多様さと数から言って、かなり多様な授業の担当の課程審査を通る自信があります。そして、授業だったら、笑いあり、涙ありの独演会の授業を何時間でも話す授業ストックもあります。私にとって授業は楽です。
今日は、そんなことを思いました。