■ [大事なこと]教育力
職員室の教育力が低下したのは、年齢バランスの崩壊だと思っています。
西川純、山田純一(2005.8):異学年同士が学び合う有効性に関する研究、同学年・2学年・3学年の小グループ比較を通して、学校教育学研究、日本学校教育学会、20、189-200
■ [大事なこと]辞めないポイント
私が大学院説明会で話すポイントは、「採用されてから辞めない力量」です。昔は職員室に教育力があったから、それがなくても大丈夫でした。しかし、今はそれがないと生きられません。授業が上手くいかなくても職員室がハッピーだと辞めません。しかし、授業が上手くいっても職員室でアンハッピーならば辞めてしまいます。そして、職員室でアンハッピーならば、授業を上手くいかせる知恵を学べない。だから、教室も職員室でも辛い。
学生さんは教員採用試験に合格することだけを考えています。でも、それだけでは辛い。
そのことを分かっている私が本学教職大学院の制度設計をしました。だから、異色の大学院になりました。どういう点が異色かを説明会で説明します。
追伸 だから、本学教職大学院には教員採用試験に合格した人が、名簿登載期間の延長制度を使って学ぶ事例が多いのです。また、大学院であることを利用して、修士1年目に受験勉強をして合格し、そのまま在学して修了し、就職する人が多いのです。
きつい言い方ですが、現状の学部では、辞めない力は育たない。そもそも、職員室での教育力を前提としてなりたっていたのですから。