■ [大事なこと]同調圧力
『学び合い』に関して、同調圧力を云々する方がいます。
しかし、同調圧力がかからない社会がこの世の中にあるでしょうか?
絶対にありません。何故なら、ホモ・サピエンスの基本戦略であり、本能に組み込まれているからです。
もう一つ確認したいことがあります。
教育は「洗脳」です。
ようは大多数の人が持っている規範に洗脳することを教育と呼ぶだけのことです。
「ウェイヴ」という映画やテレビ番組があります。視聴するに足るものだと思います。教師が独裁国家のように支配し始めるのです。ただ、それが洗練された方法に依れば、子どもは独裁を受け入れ、独裁を喜ぶようになっていく過程が示されています。これを見ると、日本にもそれと似たようなことがあるな~っと思います。
さて、『学び合い』は集団によって子ども達を導きます。そのため「ウェイヴ」ようだと言われることがあります。しかし、決定的なところが違います。
それは集団の規律を目的としていない点です。あくまでも個人の利害を実現することを前面に出しています。
問題解決の方法として個人を排除することによって解決しない。つまり、人と長い時間をかけて折り合いをつけます。
おそらく、この2点は決定的な違いだと思います。これは『学び合い』の考え方が分かるか否かの試金石ですね。前者は学校観に対応しますし、後者は「一人も見捨てない」という願いに関わることです。