■ [大事なこと]ひとごと
この年になると、私にとって「ちょっと」したことが、その人の人生に関わることに頻繁になります。怖いです。
私のルール。
第一、最終的な決断は当人がする。
第二、可能性・選択の幅を多くする。
第三、当人にとって、損を少なく、益が大きいように、政治をずっとやり続ける。
人の人生に関わると、責任が重くなる。つらい。が、給料のうちと思っています。きっと誰も気ついていないけど、この二十年弱、ずっとやっています。
人事とは「ひとごと」なのです。
■ [お誘い]佐賀での飲み会
11月28日に佐賀市の城南中学校で講演をします。その関係で、27日と28日に飲み会を開きます。で、参加したい方は私に連絡ください。とりあえず締め切りは25日までとします。でも、出来るだけ早めに私に連絡してください。FBのメッセージだと記録を探しづらいので、電子メールでお願いします。メールアドレスはぐぐれば分かります。
■ [大事なこと]急ぎましょう
特別な支援が必要な子どもが生きられるためには何が必要でしょうか?
就職して、就職し続けられなければなりません。
ところが保護者が我が子の就職を考えるのは、特別支援学校の高等部2年の後半ぐらいからです。ところが、それでは間に合わないのです。
特別な支援が必要な子どもが「就職し続けられる」職場は、その子と相性が良くなければなりません。保護者が様々な就職先に行き、わが眼で確認し、実際に子どもに体験させ、その姿を確認しなければなりません。
もの凄く手間と時間がかかります。これは中学校の頃から始めなければならないのです。
ということを分かってもらうためには、小学校の頃から保護者に就職を考えてもらわなければなりません。
さて、そのために何が必要でしょうか?
そもそも特別支援の子どもが就職する、就業継続支援施設A型、B型をご存じですか?
我が子に合った就職先を見極めるポイントは何だと思いますか?
そのような就職先で必要な能力とは何だと思いますか?
シェアハウスを知っていますか?子離れの大変さを知っていますか?知っていなければ、保護者が亡くなった後の生活をイメージできません。でも、それを保護者はそれを考えなければならない。おそらく、それは知っているが、怖くて考えられないのです。でも、問題の先送りはその子を地獄に突き落とします。
このことが分かっている方々に申します。
「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」(明治図書)の基礎基本編と実践編をお読み下さい。前者は就労の仕組みと就労後に必要な能力は何かを書いてあります。後者は、実際に何をすれば子どもの幸せに出来るか、さらには、そもそも特別な支援が必要な子どもの50歳、60歳、70歳、80歳の幸せな姿とは何かを書いています。この本は政府統計や「根拠俺」ではなく、特別な支援を必要な子を育て上げた保護者、また、その子達を就労している企業・事業所の方々との面談調査に基づいています。
是非、お読み下さい。そして、教師の方は保護者に伝えて下さい。保護者の方は周りの保護者と担任の先生に伝えて下さい。
保護者なき後の幸せを願うならば。
生涯で初めて、私が泣きながら書いた本です。
急いで下さい。半年送らせれば、その子達の人生は狂います。
追伸 高校の先生方へ。つまり、高校はもっと焦らなければならない。一番怖いのは、勉強が出来るために特別な支援が必要な子どもと認定されなかった子どもの末路です。今は、その子達を就職させるだけの余裕は企業にありません。具体的には、『学び合い』にフィットでいない子です。もっと、急いで下さい。
■ [大事なこと]落語
私は単純なルールを自らに課し、それを続けるという「癖」があります。
私は仕事柄、名人教師という方の授業を直接、またはビデオで見る機会が少なくありません。その中で一番は、高校時代に教えてもらった宮澤嘉夫先生です。
とにかく授業が上手いのです。名人ですね。私の高校は同級生四百人のマンモス新設高校でしたが、同級生の中で大学に進学したのは十数人で、国立大学は私一人という学校です。トッポイ生徒もいました。宮澤先生は生徒指導部長なのですが、それらの生徒からも慕われていました。他の教師は呼び捨てでも、宮澤先生は「先生」と呼んでいました。授業が面白くてためになる。いつも、授業終了のベルが鳴ると「え、もう終わるの・・」と思っていました。
それでいて(いや、それだから、かも)行政手腕は高く、異例の年齢で校長になられ、筑波大学の教授になられた方です。スーパーマンです。
私が教員採用試験に合格して、あと3ヶ月で教員になるというとき、校長先生だった宮澤先生に会いに行きました。そして、何を勉強したらいいかを聞きました。自らの研究(田沼意次の研究)や教材研究のために毎週国会図書館に籠もっている先生なので教材研究をしなさいと言われると思いました。しかし、先生から言われたのは「落語」を聞きなさいと言われました。
教師は喋る商売であることと言われました。そして、若手時代、寄席に通い詰めていた頃の話しを聞きました。
それからです。ほぼ毎日、15分以上は落語を聞いています。名人上手の技を素人がまねられるわけもありません。しかし、自らに染みこませ、宮澤先生の域に達したいとも思います。だから、33年間、ずっと続けています。身になってはいませんが。
追伸 今日は三遊亭圓生の松葉屋瀬川です。何度聞いても素晴らしい。この演目でこれに比肩できるのは柳家さん喬さんぐらいだと思います。