■ [大事なこと]やるべきこと
ゼミ生は可愛い。だっこしてほおづりしたい衝動に駆られる。ま、そうしませんが。
選りすぐりの同僚の中で私を選んでくれた。
自由度の高い中で、私ではなく集団を頼ることを学んだ。
完全な解決でなく、そこそこの解決を、よりよくするということを学んでいる。
彼らは任せても大丈夫。
だから、彼らが出来ないことを私はやる。
■ [大事なこと]末路
先のメモで「高校の先生方へ。つまり、高校はもっと焦らなければならない。一番怖いのは、勉強が出来るために特別な支援が必要な子どもと認定されなかった子どもの末路です。今は、その子達を就職させるだけの余裕は企業にありません。具体的には、『学び合い』にフィットでいない子です。もっと、急いで下さい。」と書きました。
その中で、「末路」と書きました。
これは本気です。
人と関わることが嫌がる人、ともに学ぶことのメリットを感じない人、教師からしっかり学ばなければ学べないと思っている人、の末路です。
私と深山さんは、そのような人の末路を知ってしまった。
だから、『学び合い』にフィットしないから授業を否定している云々を聞くと、「そりゃ、あなたの授業の話でしょ。でも、卒業した後の、その子をイメージしているの?」と言いたくなる。ま、そんな先を考えていないのが普通ですから。言いませんけど。
■ [大事なこと]次元
私は色々な人から様々なことを質問されます。しかし、たちどころに応えます。『学び合い』の本は限られた数の本でも、かなりの汎用性の高い結果を得ることが出来ます。
何故でしょうか?
多くの人は、あるケース、ある状況での解決方法を聞きます。多くの場合、そのケース、その状況の解決策が語られ、そのことが書いた本が出版されます。だから、ケース・状況ごとの解決策や本があるのです。ところが、ケース・状況が多種多様なので、解決策や本が多種多様になるのです。
ところが、『学び合い』の場合、ケース・状況は無限にあると思っています。つまり、典型的なケース・状況、汎用的なケース・状況はあるとは思っていません。だから、教師がそれらを解決することは無理だと考えます。
だから、私は多種多様なケース・状況を乗り越えられる子ども集団のつくりかたを語りますし、本を書きます。だから、汎用性が高いのです。つまり、意識している次元が違います。
さらに、多くの場合は「その授業」を何とかしようと悩みます。長くても、小学校で1年、中学校・高校で3年のスパンで考えます。しかし私は50年以上のスパンで考えます。だから、大胆に軽重を判断できるのです。だから、もの凄くシンプルに語れますし、書けます。
伺います。今までの教育書の中で、子ども達の老後を想定して、今日の授業を繋げる、それも毎日、そのような本がどれほどありましたか?もの凄く少ない。だから、嫌う人にとっては胡散臭くなる。