■ [嬉しい]初めて見ました
『学び合い』の会に参加したかただとおわかりだと思います。小学校教師、様々な教科の中学校教師、様々な教科の高校教師、保護者、会社員等の方々が参加し、違和感なく話しています。違和感なく話しているので、これがどれほど凄いか忘れがちです。だって、世にある教育の研修会は、学校段階ごと、教科ごとに分かれています。そもそも教員以外が参加するなんてあり得ない。
これも『学び合い』という同じ理論、同じ方法論を共有しているからだと思います。そもそも「多様な人と折り合うことは有利である」と知っている人たちの会だからです。
本日、長野県の宮田村の宮田中学校での公開授業研究会に参加しました。宮田村は1中学校、1小学校です。その小学校、中学校の合同研究会だったのです。
そこでの実践は素晴らしいものでした。でも、ある意味、何度も見た姿です。
私がビックリしたのは、中学校の先生の授業でのことです。ある小学校の先生が、すっと授業者の中学校の先生に耳打ちしています。その中学校の先生は、そっとある子どもに近づいて声がけをしています。つまり、小学校の先生が中学校の先生に、声がけすべき子どもの情報を中学校の先生に耳打ちしたのです。
その中学校の子ども達は小学校の先生の教え子です。私が、そのクラスの気になる子は誰かと小学校の先生に聞くと、ある子を教えてくれました。でも、私が「全く気にならない」と言うと、その小学校の先生は中学校で人間関係力が向上したとさらりと言ったのです。
授業後の検討会では、小学校、中学校の先生方、合わせて50人ぐらいの先生方が、ゴチャゴチャのグループに分かれて、話し合っているのです。その様子は『学び合い』の会のようです。同じ理論、同じ方法論の言葉で、子どもの姿を通して話し合っているので、さらりと伝わります。ましてや、同じ子どもを教えた先生も多いのです。
鳥肌が立ちました。
私は二十年以上、『学び合い』に接していますが、初めてのことです。
だから、研修会のまとめの際、このことのすごさを語りました。
残念ながら、今回の会には宮田小学校、宮田中学校の先生以外は殆ど来られませんでした。
あ~、もったいない。
画期的な日です。それを目撃できたことを光栄に思います。
みなさん、本当にもったいないことをしましたよ。