■ [嬉しい]ネット
本日は『学び合い』神奈川の会でネットでの講演をしました。聞いている人の反応が見えないのと、身振り手振りが使えないのでだいぶ苦労しました。しかし、出張しないので体にとっては楽です。ありがたい。
■ [大事なこと]鏡
最近、『学び合い』がマンネリ化しているので課題の出し方で解決したいという、北海道札幌の若い中学校教師のお悩み電子メールを受けました。この問題を解決するにはZoomのテレビ電話で話し合うことが必要だと思いました。理由は私の姿と声を聞かせたいからです。
成績が上がらない、子ども達が課題を誤解しているならば、それは課題の与え方です。しかし、マンネリ化しているならば、それは課題の与え方の問題ではありません。聞いてみると、最低限の本はちゃんと読んでいます。だからテクニック的には問題ありません。しかし、『学び合い』が子ども達の一生涯を保障する教育であるということを語るための本は、案の定読んでいませんでした。
そこで、「学歴の経済学」、「2020年激変する大学受験」、「アクティブ・ラーニング入門」、「サバイバル・アクティブ・ラーニング入門」の4冊を指定して、至急読むことを薦めました。そして、そこで書かれていることの「さわり」を彼に「熱く」語りました。
私が本気で子ども達の一生涯の幸せを願っていることを、私の顔や声で伝えました。そして、この語りをすれば、クラスをリードする5人が動くであろうことを語りました。彼は「授業の最初に何故『学び合い』をするかを語ったのですが、伝わっていなかったのですね」と言ったので、「違うよ、君が何故『学び合い』をするのかを理解していなかったからだ。もし、理解していたら今の私のような語りが出来るよ」と言いました。大きくうなずいていました。素直な人です。
この若者を羨ましく思います。教師人生の出版点において語るべきものを知ることが出来たのです。子どもの幸せを願うことにおいて、高校教師の私は人後に落ちないと自負しています。だから、その心を感じ取ってくれたから子ども達はついてきてくれた。しかし、私は彼らに示すべき路を誤ってしまった。今の私なら、家庭的に大きな問題を抱えていた子ども達に人生の幸せは何かを語ることが出来る。今の私があの頃に戻れたら、どんなことが出来るだろうと、若者の顔を見ながら思いました。
子どもの姿は教師の心の鏡。その鏡を磨くために、教師は学び続けなければならない。