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2018-05-25

[]評価 19:56 評価 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 評価 - 西川純のメモ 評価 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 教師がすべき評価とすべきでない評価があります。

 まず、教科レベルの評価です。これはテストの点数でやればいいことです。人に教えて60点の子と自分のことしかしないで80点の子がいます。この場合、80点の子の方に高い成績をつけます。となると納得出来ないという人もおられるでしょう。でも、その成績は教科レベルの成績に過ぎないのです。

 『学び合い』は分かりやすい授業ですし、楽しい授業です。しかし、それを目指しているのではなく一生涯の幸せを願う教育です。人に教えて60点の子と自分のことしかしないで80点の子を比べたら人格の完成のレベルで考えれば60点の子どもの方が高い成績になると思います。しかし、これは教師がやるべきではないと思います。一人の人間の人格の評価を教師がやるべきではない。そもそも一人の教師が数十人の子どもの評価を出来るわけはないのです。では、このレベルの評価はしないのでしょうか?します。それは当人がすべきです。

 人に教えて60点の子と自分のことしかしないで80点の子がいたとします。有機的に繋がっている集団の中で子ども「達」はどちらを高く評価するでしょうか?その評価結果を肌で当人は感じます。それが子どもの変容を促すのです。

 では、教科のレベルを超えた評価を教師はしないのでしょうか?します。集団の評価はします。それは集団に返します。大事なのは自らが管理する集団への評価は、教師としての自己評価なのです。子ども集団は教師の心の鏡です。

 ということを本日の学年ゼミで語りました。https://www.youtube.com/watch?v=z5pDMFJbLj4&feature=em-uploademail