■ [大事なこと]私だったら
1)単線型学校体系を廃し、中学校以降は職業教育を導入する。つまり、欧州のように商業中学、工業中学、農業中学を設けるのです。
2)何を教えた(正確に言えば何時間教えた)で縛るのではなく、何を学んだかで縛る。
3)小学校の内容を大幅に削減する。AIで代われる計算や漢字などは廃す。スマホ、ネット、コンピュータを使い放題にする。その中で残るものを教える。
凄くシンプルでしょ。ゴチャゴチャ書いた文章は何を書いたか分からないようにするには有効だけど、何かを成すための文章にはならない。
これぐらい大胆になれれば学校教育の命脈は残るのにな。ま、無理でしょうね。
■ [大事なこと]イノベーション
経済産業省と文部科学省の文章を両方読みましたが、いずれも脱力感を感じます。どちらもプラスアルファ、もしくは今のものを変えようとしている。大事なのは捨てること。それがない。一言で言えば、持続的イノベーションの域を超えない。読めば読むほど、私が本で書いた破壊的イノベーションが最もリアリティーのある未来のように思えます。
それが見えたとき、経済産業省の方がそれに乗っかりやすい。捨てるものが少ないから。
追伸 初中局ではなく高等教育局が主導してれば、もっと読み応えがあっただろうに。実際の日々の教育に責任のある初中局だと、常に、守りのことを念頭にあるから。一方、経済産業省の方は、今まで言い尽くされた内容の羅列で新鮮味がない。もっと大胆になれないのだろうか?
■ [大事なこと]パラダイス
最近、ある方より「西川先生にとってのパラダイスとは何ですか?」と聞かれました。私の描くパラダイスとは、全ての人が多種多様な人と繋がっている世界です。私の本で書いた体育館での話です。
それを実現するにはキャリア教育入門を根本から変えなければなりません。就職とは幸せになるためのツールです。ところが就職が目的になってしまっている。それは多くの高校生にとって大学進学が目的になっているようなものです。大事なのは「幸せになる」ことです。そのためには自分にとっての幸せを創る(探すではありません)ことです。
「アクティブ・ラーニング時代のキャリア教育入門」(東洋館)、「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 基礎基本編」(明治図書)、「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門 実践編」(明治図書)をご覧下さい。今までのキャリア教育とは違って、幸せを創るためにしなければならないことを書いています。