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2018-08-27

[]eポートフォリオ 21:17 eポートフォリオ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - eポートフォリオ - 西川純のメモ eポートフォリオ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省主導のeポートフォリオを何故期待できないのか?経済産業省の方が期待できるのか?それを問われました。説明します。

 文部科学省主導のeポートフォリオとは「JAPAN e-Portfolio」です。「JAPAN e-Portfolio」文部科学省 大学入学選抜改革推進委託事業主体性等分野)で構築・運営する、高校eポートフォリオ大学出願ポータルサイトです。

 これで理由殆どが明らかです。

 何度も書いていますが、工業化社会コードである規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」に基づくものです。笑っちゃうほど「JAPAN e-Portfolio」が工業化社会コードに従っていることが明らかです。仕方がありません、既存利益集団を守る持続的イノベーションの出来ることはそのあたりですから

 ではどうすべきか?

 2016年3月文部科学省は「3ポリシー策定及び運用に関するガイドライン」を発しました。それは「ディプロマポリシー及びカリキュラムポリシーを踏まえるとともに,「学力の3要素」を念頭に置き,入学前にどのような多様な能力をどのようにして身に付けてきた学生を求めているか入学後にどのような能力をどのようにして身に付けられる学生を求めているか等を,できる限り具体的に示すこと。

入学選抜において,アドミッションポリシーを具現化するためにどのような評価方法多角的活用するのか,それぞれの評価方法をどの程度の比重で扱うのか等を具体的に示すこと。」と求めています

 これをやれば良いだけのことです。

 ポートフォリオ形式や書式を云々するのではなく、各大学が求める生徒を明確にすればいいだけのことです。子ども達は、志望校にあったポートフォリオ作成するのです。それを作成するためのエビデンスを蓄積するのが在学中のポートフォリオ意味なのです。どう考えても中央集権的に規格化することではない。

 ということは就職ではすでに起こっています経済産業省エントリーシート就職ポートフォリオ規格化をすることはありません。だって、そんなこと産業界が認めるわけ無い。という自明なことを経済産業省は知っているからです。

 ちなみに、文部科学省の目指している日本トップ校をアイビーリーグ化することならば、何故、その入試を知ろうとしないのでしょうか?

 各大学も、各企業も、個性化した要求を出します。生徒・学生はそこにアピールするポートフォリオエントリーシート作成するのです。大学企業はそれをもとにして「人」を知ろうとするのです。偏差値ではなく。

 という発想の転換必要なのです。

 私の発想は、教育ではなく、子どもの一生涯の幸せです。

[]eポートフォリオ 07:04 eポートフォリオ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - eポートフォリオ - 西川純のメモ eポートフォリオ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 eポートフォリオも、主語教師になるだろうな。理由は「子どもに使えない」、「子どもデータ信頼性に欠ける」との理由で、教師に使いやす仕様になるだろう。本当は子ども達に、eポートフォリオは進学、就職さらには再就職転職に関わるという次の社会を語らねばならないのに。どんどん矮小化されてしまう。

[]発想 06:48 発想 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 発想 - 西川純のメモ 発想 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 Society 5.0の特徴は技術ではなく、その技術をどう使うかという発想にあります。だから新たな技術ではなく、既存技術も使い方によってSociety 5.0の技術になります

 例えば、授業中にスマホを使い放題にする。

 「そんなの無理。だって~」に続く言葉は全て、工業化社会コードである規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」に基づくものです。

 逆に言えば、AIロボットドローンも「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」によって使えば、Society 3.0の技術になります

 ポイント技術を「個性化」「総合化」「非同時化」「分散化」「適正規模化」「地方分権化」で使うか否かです。

追伸 「子どもAI分析結果を利用するなんて無理。だって~」に続く言葉Society 3.0の発想です。そもそも子どもが使うなんて思いもしないのでしょう。

[]惜しい 06:32 惜しい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 惜しい - 西川純のメモ 惜しい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 子どもの「つまずき」をAIが解析する取り組みが始まりました(https://www.yomiuri.co.jp/science/20180821-OYT1T50024.html)。読んでいて「惜しい!」と思いました。それは結果を利用するのが教師からです。個別最適化する主語当人であるべきなのに。Society 3.0の頭の人が考えるSociety 5.0はSociety 3.0です。

 Society 5.0の特徴は技術ではなく、その技術をどう使うかという発想にあります