■ [大事なこと]普通が一番
リンカーンの演説を見た人が、リンカーンの顔が普通であることにガッカリしたそうです。それに対して、リンカーンは神は普通の顔を好きだから、それが普通なのだと言ったそうです。
私は「普通」じゃない人とつきあっています。その人達に「普通」が一番であることを、嫌がられるぐらい繰り返し語ります。
私は普通でないように思われますが、私なりに普通です。
私は朝は家内の料理を家族で食べます。昼飯は家内の弁当です。夕食は家内の料理で晩酌をします。これが毎日です。
これが幸せです。
そして、私の寿命を決めるのはこれだと思います。
私が明日、死んだとしても、それは家内のおかげで今まで生きさせていただいたと思っています。
普通が一番です。でも、その普通が難しい。ならば、上手く戦ってください。それを子ども達は見ています。
追伸 ゼミ生には家庭大事な私を嫌と言うほど見せつけます。それがゼミ生の幸せに繋がると信じているからです。
追伸2 結婚するか、しないかではないですよ。ようは、日々の幸せを感じられることが大事なのです。
■ [大事なこと]新メンバーシップ型
アクティブ・ラーニングには1%のエリートのためのアクティブ・ラーニングと、その他99%の子どものためのアクティブ・ラーニングがあると思います。
今、国が進めているアクティブ・ラーニングは1%のエリート用のアクティブ・ラーニングです。また、東京大学合格者が何名、海外大学進学実績が何名を売りにしている教育実践も同様です。それは大事です。そのような人材が育ち、イノベーションを生み出して欲しい。
しかし、そこで理想としている教育の姿は100年以上前から欧米で行われたエリート教育です。今から三十年前までは、その国々から我が国は羨望の目で見られていたのです。今、推進している1%の教育を突き進んでも欧米を乗り越えることは出来ません。
では、何故、日本が繁栄をしていたのでしょう。
私はメンバーシップ型雇用にあるように感じるのです。それが一般的である国は日本以外に知りません。諸外国にはまねできないチーム力で問題を解決していました。しかし、少子高齢社会に入り、企業はメンバーシップ型のベースとなる終身雇用を維持できなくなりました。どうしたらいいでしょうか?
私は地域コミュニティが企業となればいいと思います。小中の企業群が地域と一体となるのです。一つ一つの企業の寿命は短くとも、地域コミュニティのメンバーはその地域コミュニティの中で安定した雇用を確保できるようになるのです。これを新メンバーシップ型と呼びたい。これを形成するのは99%の子どものためのアクティブ・ラーニングです。
おそらく日本が再び世界のトップに躍り出るために必要なのは、こちらだと思うのです。
■ [お誘い]ゼミ開放日
9月のゼミ開放日は21日です。
https://bit.ly/2DrhRfQを参照して下さい。そこから、ゼミ生達のHPに入って、申し込みをして下さい。
なお、翌日の午後に大学院説明会(http://www.juen.ac.jp/060admissions/010graduate/010soudankai/180201_0.html)があります。ちなみに、説明会における面談説明者は私です。つまり、2泊すれば両方ともOKです。
■ [大事なこと]保護者は知っています
バブルが崩壊したのは平成3年です。それ以降の就職氷河期は大学を卒業したが正規採用されなかった人が急増したのです。その人達は中学生、高校生の親になっています。身にしみて古い学歴モデルは嘘であることを知っている人達です。その人達の割合はどんどん増えています。一方、中学校教師、高校教師の圧倒的大多数は学歴モデルの成功者です。
このギャップは広がります。
中途半端な普通科高校は就職を保証するような大学に進学させられません。ところが進路指導は大学進学を勧めるしかありません。就職指導するにも、就職先のパイプが無いのですから。もし、多くの子ども・保護者が就職を希望したら。
専門学校への進学を指導するしか無いですね。
つまり、今まで通りに責任を先送りするしか。でも、そんな学校に進学する意味を保護者は持てるでしょうか?それだったら中学校を卒業して、専門学校に入った方がいい。
追伸 ムーアの理論によれば、16%の壁を越えたらパンデミックが起こる。
■ [大事なこと]普通になる
経団連会長が就職活動解禁日の廃止を検討することを表明しました(https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180903-00000079-nnn-bus_all)。「まあ、そうなるよな」というのが感想です。次は4月1日に一斉に採用する慣行が無くなるでしょう。というか、4月1日に無理しても採用する企業がどんどん増えていくでしょう。
必要な人材を、必要なときに採用するという諸外国では当たり前のことが広がっていくのです。
■ [大事なこと]人手不足
ある講演会で非正規雇用が多くなっている現状を話しました。聴衆の中のお一人が、日本が人手不足になっていることを指摘し、それと矛盾しているのではないかと質問しました。
企業は1000万円の利益を上げる人だったら喜んで800万円の給料を払います。それも100人でも、1000人でも。非正規雇用の平均年収は170万円です。つまり、その人が生み出す利益は200万円程度しかないことを意味しています。
つまり、人手不足とは正規雇用の給与を上回る利益を生み出す人の「人手不足」なのです。その責任は学校にあります。
義務教育の教師は子ども達の職能形成は自分たちの仕事ではないと思っています。普通科高校の先生もそう思っています。非ジョブ型大学の先生もそう思っています。
終身雇用が成り立った1950年代以降、企業がそれを担っていました。しかし、長期の不景気によって終身雇用が崩れ、企業は企業内教育を放棄し、即戦力を求めました。でも、当然です。利益を生み出さない新人に給与を満額与え、教育をするなんて営利企業のやることではない。あくまでも終身雇用を前提とした投資なのですから。
このようなとき、誰が責任を負うべきでしょう?
当人はもちろんです。しかし、学校こそ追うべきです。何故なら、社会に出る前の子ども達の時間を拘束しているのは学校なのです。
■ [お誘い]静岡の会
10月27日に静岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/event/index/531702/