■ [大事なこと]悩み
小学校低学年ぐらいで「自分が死ぬ」ということを自覚します。とても怖いです。怖くて怖くて仕方がありません。保護者に相談しても納得できません。でも、やがて自分なりの理解の仕方を生み出します。これは他人から言われて解決できる問題ではなく、自分で苦しんで苦しんで解決するしか無いように思います。
学生さんは、どの職業に就くか、そもそも就けるか、誰と結婚するか、そもそも結婚できるかを悩みます。そして自分の性格、生き方に悩みます。そのような悩みを聞くと、真剣に語ります。しかし、同時に、それは自分で解決するしかないことを知っています。だから「ゆっくり考えて、自分なりの答えを出すしかないよ」というアドバイスをするしかないことを知っています。
が、同時に私の年になれば知っています。日本の社会はそれほど優しくはないことを。就職や結婚に失敗した場合、その履歴はずっとその人の人生につきまといます。実際はそれほどでなかったとしても、それを後悔するような経験は必ずつきまといます。そして、何も選択しないということは、選択しない、ではなく就職しない、結婚しないことを選択していることなのです。そして、就職しない、結婚しないという選択は、やがて、就職できない、結婚できないということを導きます。
だから、就職も結婚も折り合いをつけることが大事です。それも出来るだけ早く。そして、正解を探すのではなく、現実を正解にするように積み上げることが正解なのです。だから、それをアドバイスします。しかし、結論を出すのは本人。
私は多様性を認めず、失敗を許さない日本にいる、学生さんの幸せを願います。どうなればこの状況を解決できるかを知っています。それのキーが教育であることも。でも、今の私にはそれを解決できるネットワークがない。