■ [大事なこと]何故、理科は難しいと言われるのか?
最近、電子図書として再版した本の紹介をしたいと思います。これらの特徴は、『学び合い』のテクニック・ノウハウがどのように誕生したのかを、学術研究のエビデンスで示している点です。もちろん、本当の学術論文のように書いてありません。子ども達の姿を丁寧に描いている点が特徴です。読んでいると、「へ~」と目から鱗が落ちることは確実です。
まずは「何故、理科は難しいと言われるのか?」(https://amzn.to/2ruMzfz)です。
私の研究者人生の前半は、徹底的な実証研究をしていました。特に、認知心理学を用いて、子ども達が何故分からないのかを明らかにしました。それを1冊にコンパクトにまとめたものです。
教師をやっていれば、「なんで、こんな間違え方するの?」と思うような不思議な間違え方をする子もいますよね?その謎を解明しています。
その謎を解明した結果、一人の教師は絶対に全員を教えることは出来ない、という『学び合い』の大前提が明らかになります。
■ [大事なこと]批判
批判するならば、批判する対象に関して「少し」は調べて欲しい。伝聞レベルで批判するべきではないです。せめて、学び合いや「学び合い」と表記するのではなく『学び合い』と表記して欲しい。そのレベルも知らないのですから。
もし、「『学び合い』ステップアップ」(https://amzn.to/2Gb25HL)の1冊でも読めば、『学び合い』には合理的な仕掛けがいくつも組み込まれていることが分かる。さらに、最近、電子書籍化された初期の『学び合い』の本(https://amzn.to/2rippck)を読めば、その仕掛けが徹頭徹尾、学術研究の基礎に基づいていることが分かる。
といっても、多くの人は伝聞レベルの知識で、トンチンカンな批判をするのだろうな。自分の現状を合理化するために。でも、その合理化で子ども達がどれほどの被害に遭うかは知らない。その人達の視野は、せいぜい2、3年先。そして、面白い授業、分かりやすい授業をしてればいいと思っている。
ふ~。理解出来る人を増やすにはどうしたらいいのだろうか?
数学、自然科学はいいな、論理と自然が審判者になってくれる。社会科学は審判者は人で、多くは変わりたくない人だから。