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2018-12-13

[]嬉しい 22:17 嬉しい - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 嬉しい - 西川純のメモ 嬉しい - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校の『学び合い』実践者のsnsを読みながら、思います。

 うらやましい。

 私が初任の時に『学び合い』に出会っていたならば、私は高校教師を辞めなかった。だって、高校教師の方が、楽しいから。

[]高校教育2 06:39 高校教育2 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校教育2 - 西川純のメモ 高校教育2 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 高校教育の闇の深さを義務教育の方々に分かってほしい。

暴走族は今はいない。いるのは「おじさま暴走族OB」です。暴走族としてつるむだけのコミュニケーション能力が無いのです。

 たばこを校内で吸う生徒がいない。無意味な反抗もないし、それを促す人間関係もない。

 今の高校教育の闇は深いです。

 私の高校教師の経験上、つっぱているやつはある意味扱いやすい。自分(教師)を認めてくれると、積極的に味方になってくれる。

 大変ですね。

 だから、つっぱって反抗するだけの子どもを育てなければ。つまり、多くの子どもの意見を代弁する子ども。

[]高校教育 21:46 高校教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校教育 - 西川純のメモ 高校教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 幸いなことに、『学び合い』が高校教育で広がっています。

 上越では学力的には高くない学校で広がっています。理由は、今までの授業では授業として成り立たないからです。本日は、そのうちの一つの学校の公開授業を参観しました。「よかった」です。子どもたちの動き、表情を見ていると、宝石の原石のようです。可能性がいっぱいです。この子たちが中学校でこの姿を見せていたら、地区のトップの高校に進学できると思いました。

 私は学力的に最底辺の高校に勤めました。おかげで学べました。どんな子どもも、同じ子ども、皮一枚を剥がせば同じ。本日も再確認しました。

 そこに集う先生方もです。『学び合い』に興味を持ち、トライする先生方がこれほどいるのか、と思いました。守らねばとも思いました。

 今の授業では出口はないことを理解している教師は多い。出口を探す人は少ない。出口を見つける人はもっと少ない。その人を守らねば。

 心豊かに、眠ります。

[]学び合いの仕組みと不思議 09:59 学び合いの仕組みと不思議 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学び合いの仕組みと不思議 - 西川純のメモ 学び合いの仕組みと不思議 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川研究室に所属する学部生、大学院生は、必ず、今回再版する本を読みます。それは「なぜ、理科は難しいと言われるのか?」(https://amzn.to/2RZ2OwY)、「学び合う教室」(https://amzn.to/2LbsTqa)、「学び合いの仕組みと不思議」(https://amzn.to/2L9zr8V)、「静かに!を言わない授業」(https://amzn.to/2rvYtWA)、「座りなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2SOsD31)、「忙しい!を誰も言わない学校」(https://amzn.to/2BmVsfQ)、「勉強しなさい!を言わない授業」(https://amzn.to/2GdUGrn)、「気になる子の指導に悩むあなたへ」(https://amzn.to/2LahAi6)の8冊です。ここに書いた順序で読みます。これによって認知心理学的研究の結果として一斉指導の限界を明らかになってから、どんどん進化する『学び合い』の形成過程を追体験することが出来るのです。

 今日は「学び合いの仕組みと不思議」(https://amzn.to/2L9zr8V)のさわりを紹介します。

 この本は「学び合う教室」(https://amzn.to/2LbsTqa)に続く、『学び合い』に関する本の第2弾です。

 そうしなければならないこと、それを知っているのにしていないことがあります。例えば、分別ゴミをしなければならないことは知っていても、いい加減に分別している人はいます。このような理解と行動が何故一致していないのかを第2章に書きました。そして、行動に結びつけるには集団作りが必要であることを書きました。

 これを理解出来れば、何故、今までの指導でイジメを根絶できないのかが分かります。イジメがダメなことを知らない子どもがいると思いますか?みんな知っています。ところが根絶できません。でも、イジメがダメなことを書いている副読本を読んで変わると思いますか?イジメがダメなことを描いた劇を演じれば変わると思いますか?子ども達はそんなこと百も承知、二百も合点なのです。では、どうするか?・・・・お読み下さい。

 授業で真面目に取り組む子どもがいる一方、不真面目な子がいます。どうしたらみんなが真面目に授業を受けるようになるでしょう。

 キツい指導をすれば静かになります。しかし、頭の中は何も考えておらず、聞いたふりの子どもが生まれますよね。

 面白い授業をやればいいですか?面白話をすれば聞きます。しかし、本題の授業に戻れば元の木阿弥です。

 分かりやすい授業をすればいいですか?クラスには東京大学に進学しそうな子どもがいる一方、知的な障害が疑われる子どももいます。その子達全員が分かる教え方があると思いますか?あり得ません。では、一部の子を無視した授業をしますか?

 しかし、考えてみて下さい。面白い授業、分かりやすい授業をすれば真面目に取り組むと思っている人は、暗黙の内に、つまらないから、分からないから不真面目になると思っていますよね?でも、本当ですか?我々が調査した結果、原因は違うのです。え?っと驚かれました?でしょうね。原因が分かれば手立てが変わります。実は、ごく普通のことをやれば全員が真面目になるのです。ただ、本気でそれをやれば、ということです。じゃあ、どうしたらいいか?・・・お読み下さい。

 学年によって子ども達の話し合いは発達しますか?

 おそらく、多くの教師は発達すると思っています。その考え方はもの凄く古い考えです。多くの教師が持っている発達の考え方はピアジェの発達論に遡ることが出来ます。ところがそれは1960年代に徹底的に否定され、1970年代以降は常識となっています。では、子ども達に見られる「発達らしき」ものは何でしょうか?これが分かれば、小学校1年でもしっかりとした話し合いが出来ます。知りたいでしょ?・・・・お読み下さい。

 世の中には、話し合いは4人組でやる、と堅く信じてられる先生がおられます。しかし、それが確かであるという実証的学術研究を知りません。逆に、最適人数は4人でないことを明らかにする実証的学術研究を我々はしました。では、何人が最適人数なの?と思われるでしょう。しかし、そもそも「何人が最適人数なの?」という問いかけが間違っているのです。『学び合い』では班やグループを設けません。何故でしょうか?お読みになれば分かると思います。分かってみれば、当たり前のことなのです。

 本書は、多くの先生が持っている誤解を解消する本です。眼からウロコだと思います。