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2019-01-09

[]個別最適化 11:12 個別最適化 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 個別最適化 - 西川純のメモ 個別最適化 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 個別最適化した教育を阻むのは実はないんです。例えば、各教科ごとの時間数を定めているのは学校教育法施行規則、つまり、省令レベルです。だから、文部科学省の考えで変えられます。それも必要もありません。だって、規則では「別表第一に定める授業時数を標準とする。」のように標準にすると書いてあります。まあ、その後に「ただし、個々の児童・生徒の実態その他により特別の事情のあるときは、この限りでない。」と付け加えればハッキリするかも。

[]スパイ網 08:31 スパイ網 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - スパイ網 - 西川純のメモ スパイ網 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 よく「何故、『学び合い』が広がらないのでしょうか?理屈も通っているし、結果も出しているのに」と言われることがあります。それに対し私は「いや、広がっているよ。少なくとも身銭を払ってでも学ぼうとする人達のなかでは。だから私の本が売れている。アンテナの高い人達の中ではもの凄く広がっている。おそらく、同じ理論と実践を共有している集団としては明治以来最大の集団だと思う」と大きなことを言います。

 でも、ポイントとなる講演会、研究会に行くと、『学び合い』の会やフォーラムで会ったことのある人達に出会いませんか?感覚なので恐縮ですが、遠方から参加する人達に限って言えば、『学び合い』の実践者及びシンパの人は1、2割を占めているように思います。

 『学び合い』を蛇蝎のように嫌う人達は、私の講演会は聞きに行きませんし本も読みません。ところが『学び合い』の実践者の人達は、『学び合い』を蛇蝎のように嫌う人の講演会に参加し、本も読みます。以前、「学び合いの奴ら」というような表現でSNSで口汚くののしっていた人の講演会にゼミ生が参加したのを知りました。私が「何で行ったの?」と聞くと、「どんな理屈で否定しているのかを学びたかったのです」とこともなげに言ったので、とても褒めました。

 あ、そういえば、同僚である赤坂さんと度々ある会話です。

 

赤坂:先生、ひどいんですよ~。私の講演会の後、私に近づいてきて、自分がいかに西川先生のことを好きで尊敬していることを私に訴えるんです。私の講演会なんですよ。

私:あははは。『学び合い』の人達のスパイ網が全国津々浦々に張り巡らせてある。つまり、あなたが私の悪口を言ったとたんに私の耳に入ってくる。ふぉふぉふぉ

赤坂:悪口なんか言うわけないじゃないですか。どこいっても西川先生がいかに偉大であるかを喋っています。

私:嘘こけ。

 

 いずれにせよ、これからの教育を創るのは我々です。

[]テスト 06:59 テスト - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - テスト - 西川純のメモ テスト - 西川純のメモ のブックマークコメント

 先ほど、項目反応理論テストが今後の現場に与える影響について聞かれました。私は新テストでそれが使われたらいいなとは思います。が、個別最適化した教育を考えると、それはナンセンスです。だって、一人一人が個別なのですから。そもそも一律のペーパーテストが成り立たない。

 例えば、職場での評価をペーパーテストでしますか?それを項目反応理論テストでしますか?ナンセンスです。職場での評価は仕事の業績です。結果です。基本的に自分が自分を評価し改善するのです。非定型的なPDCAサイクルを自分ですべきです。他人様からしてもらう必要性はありません。

 『学び合い』を参観した非『学び合い』の人の突っ込みに「たしかに、主体的で対話的ですが、深い学びがありますか?」というものです。でも、「じゃあ、あなたの深い学びって何?」と聞きたい。所詮、その人の頭の中にある思い込みです。結局、評価しているのはペーパーテストならば、その人の深い学びとはペーパーテストにすぎません。

 私の考える学校とは、自分という商品の付加価値を高め、ブランディングする企業なのです。それを主体的で対話的に実現するのが深い学びです。つまり、進学先や企業に買ってもらえる自分を創造する場です。そして、学校を卒業した後も、それを継続できる基礎を学べる場なのです。

[]対談 06:47 対談 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 対談 - 西川純のメモ 対談 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日の浅野・合田対談を録音された方から、それを送っていただきました。基本的にするすると入ります。特に、ポジション的に破壊的イノベーションの浅野さんの話は。その中で、本当の学びは仕事に就いてから知ったと言われていた。まさに。私は「だから、学校を仕事場に近づけるのではなく、学校を仕事場にすべきだよ。自分という商品の付加価値を高め、ブランディングする場に。」と思いました。

 ポジション的に持続的イノベーションの合田さんの話は、予算を取って人を増やしますという文部科学省の基本路線に乗っていますが、「え?」と思うような話がちりばめられていました。特に、「え?」と思ったのは、学校現場で働き方改革をしたとき文部科学省が矢面に立つような意思表示を「する」と断言したところです。

 もう一つは、教員養成系大学で給料をもらっている私にとって気になるところです。

 「小学校に教科担任性を導入する」+「小中免許を一体にする」+「免許のない人も教員になれるようにする」を言われていました。全くその通りで、かなり前から私も書いているところです。でも、「そのこころは?」=「教員養成系大学はいらない」なのです。

 文部科学省の持っている最大の権力は免許制度にあります。それ以外は殆ど裁量権がないか、学校現場で有名無実にできるものばかりです。そこに次の中央教育審議会で、そこに踏み込むとのことです。(私は逃げ切れますが)専門職である医師免許の制度を参考にすべきと私は思っています。

追伸 『学び合い』だったら50人でも、60人でも、いや、100人でも担当できます。教員の数を減らして、教員の給料を増やせばいいのに、と思います。まあ、絶対にそんな発想は認められないと思いますが。

[]同じ 05:36 同じ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 同じ - 西川純のメモ 同じ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 緊急提言eポートフォリオ構築法(https://amzn.to/2FgBszI)を読まれた方よりメールをいただきました。同じ思いをされている方はいますね(https://dousureba2.blog.so-net.ne.jp/2018-12-24?fbclid=IwAR0TlU6nq3ebUOAkHN7T2lRuReJaxHIxY3iWvLH-TCuaYxN-nLmRbLKie4s#more)。