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2019-01-16

[]優しさ 21:38 優しさ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 優しさ - 西川純のメモ 優しさ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 苦労した人は優しくなれる、と言われます。嘘です。

 苦労した人は2通りです。第一は、「俺は苦労したから、おまえは苦労させないよ」です。第二は、「俺は苦労したから、おまえも苦労するのは当然だ」です。

 つまり、苦労はその人の本質を変えない。

 教員のブラック勤務を訴えても、「民間はもっと酷い」と言う人がいます。

 確かにそうです。でも、そこから先が見えない。

[]静岡の会 19:20 静岡の会 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 静岡の会 - 西川純のメモ 静岡の会 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 2月16日に静岡で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/event/index/552416/

[]変形労働時間制 18:26 変形労働時間制 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 変形労働時間制 - 西川純のメモ 変形労働時間制 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 厚生労働省は2001年に「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定基準について」という通達を出しました。これによれば、月の残業(時間外労働)が次のどちらかの条件を満たすような状況で発症した場合、「業務と発症との関連性が強いと評価できる」としています。

 発症前1か月間におおむね100時間。

 発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間を超える。

 

 役人は法律を熟知しています。その人達が脇にいて、なんで夏休みを想定した、変形労働時間制を素案の中に入れたのでしょうか。変形労働時間制は基本は4週間もしくは1ヶ月の範囲での調整です。もちろん、1年間の単位での変形労働時間制もありますが、もの凄く限定的なものです。現状を何とかできるレベルではありません。

 頭のいい人が、なんでこんな初歩的なミスをするのだろう?

 もしかして、公務員は労使協定無しに労働条件の不利益変更が出来るのだろうか?そんなバカなこと無いよな。

[]選択肢 15:47 選択肢 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 選択肢 - 西川純のメモ 選択肢 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今の学校教育では受け入れられない子どもは多い。早く学校教育以外の選択肢を与えたい。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190114-00010000-yomonline-soci&fbclid=IwAR1ENgMmPLbj7vLHPt-mg-PAzMuIYrS2scir2e-pmdm8uiyrPir-MOvtrS0

[]頑張れ文部科学省 11:14 頑張れ文部科学省 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 頑張れ文部科学省 - 西川純のメモ 頑張れ文部科学省 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 この前の戸田市での合田・浅野対談でビビットきたのの一つが学校現場で働き方改革をしたとき文部科学省が矢面に立つような意思表示を「する」と合田さんが断言したところです。

 働き方改革に関して、みんな文句を言われるのが嫌なのです。矢面に立つのが嫌なのです。だから「変形労働時間制」や「どこかの会社が超過勤務手当を出さずにサービス残業をさせていたとします。それを世の中に向かって「サービス残業は月あたり45時間、年360時間を超えないようにしています」と胸を張って言った」ような提言をしているのです。

 しかし、文部科学省に人はいます。

 このまま姑息なことを考えていると、教員のなり手がいなくなる。少なくとも我々が教えてもらったような人材が離れていく。これは国家百年の計です。どうも「変形労働時間制」を考えて人達は、どんなに労働条件を悪化しても、教師のなり手はわいてくると思っているようです。過労死するかも知れない終身雇用に魅力はありません。その事は「あなた方」より国民の方が知っているのです。

 だから、もし、文部科学省が矢面に立ってくれたら、「さすが!!!!」とファンとして誇らしく思います。

[]不思議 09:57 不思議 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 不思議 - 西川純のメモ 不思議 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(https://amzn.to/2CkMHU2)を書いたときに、徹底的に調べて不思議に思ったことがあります。

 それは「何故、組合が闘争しないのか?」です。勤評闘争より重大のように思います。だって、過労死者が生まれているのですから。

 例えば、「5年間の内に、給特法が廃止されない場合、勤務時間以外の勤務は超勤4項目以外を拒否する」とすればいいのではないでしょうか?上記の本で書いたとおり、給特法を廃止したら国の予算が破綻します。だから、法の通りにすればいいだけのことです。そもそも給特法が生まれた時点での超過勤務は4%程度だったら、4%となっていたのです。それでちゃんと学校は動いていた。

 ところが人口が増加し、教員スタッフの人数も増えているときに、あれもこれもとやり始めた。ところが教員スタッフの人数が減ったから色々な問題が起こったのです。だから、昭和40年代に戻ればいいだけのことです。「子どもが可哀想」という論理は、イラク戦争のフセイン大統領がアメリカ市民を「ゲスト」と呼んだのと同じです。子どものことではなく、それをしたら保護者から色々言われるのが自分だから、それが嫌だから人質にしているのです。

 それに5年の猶予の時間に、保護者に対して○○年になったら部活指導が出来なくなります、予告すればいい。そして、何か言われたら給特法をそのままにしている国や県(校長ではありませんよ)に言って下さいと言えばいい。

 また、文部科学省は「変形労働時間制」を導入しようとしていますが、これは労働条件の不利益変更です。提訴すればいいだけのことです。

 このあたりを分かる方教えて下さい。純粋に不思議なのです。

追伸 このあたりを組合はやっていることは知っていますが、その程度が弱いのが分からないのです。

追伸2 小中高の先生が教え子が可愛いのと同じに、教員養成系大学の教師である私にとって、これから教師になろうとする、なっている教え子が可愛いのです。だから、この問題に関しては少々感情的になってしまうのです。

追伸3 組合の組織率は2割程度ですが、1割であっても、この問題に関しては破壊的な影響力があります。「組合の方針で部活指導が出来ない」という免罪符を求めて加入率が上がるかも。

[]喧嘩の仕方 07:15 喧嘩の仕方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 喧嘩の仕方 - 西川純のメモ 喧嘩の仕方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は学力的には最底辺の学校に初任で勤めました。まったく聞いてくれません。そこで「この科目は必修科目だ、これを落とすと留年するぞ」と私にとっての最終兵器を出しました。そうすると、全員がきょとんとした顔をして、その後、ニマーッと笑い始めました。そして、クラス全員は「落とせ、落とせ、落とせ、落とせ・・・」と手拍子で連呼します。ビックリして何が起こったか分かりませんでした。しかし、しばらくして分かりました。クラス全員を落とすことは出来ないのです。そして、私には何の権力も無いことを知りました。私は長らく教師には権力があると思い込んでいました。そう思っていたから教師に対して従順でした。が、実際は何の権力もありません。これを教師人生のごく初期に学べたのは本当に良かった。だから、私は子どもに強制はしません、彼らが納得する提案をするようになりました。

 勤務状態、パワハラに関して、私立学校の教師は労働基準局に訴えることが出来ます。しかし、給特法のために公務員は訴えることは出来ません。でも、公務員の方が何でも出来るのです。

 公務員は身分保障がされています。法に反しない限り、解雇されることはありません。昇級も保証されています。部活を断っても、県からのアンケートを書かなくても、解雇も減給もありません。

 だから、「嫌です」、「出来ません」と言えばいいだけのことです。校長が何か言ったら、ICレコーダーで記録(目の前で)すればいいのです。そして、「職務命令ですか?では、文書でください」と言えばいいのです。ポイントは校長以外に嫌われないことが大事です。同僚の仕事を積極的に手伝いましょう。対外的な仕事は引き受けましょう。例えば、地域の研究会で仕事を引き受けましょう。保護者からも好かれるようなことをしましょう。こうすれば校長も実は何の権力も無いことに気づくでしょう。権力があっても、それを使えないのです。

 今の状態が変わらないのは、何もしないからです。その何もしないから、若い人が追い詰められています。そして、全員で「落とせ、落とせ、落とせ、落とせ・・・」と手拍子で連呼すればいい。公務員はそれが出来ます。まあ、すまなそうに「出来ないんです。すみません」と言えば、もっといいですが。

[]高校 06:31 高校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 高校 - 西川純のメモ 高校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日は地元の高田高校安塚分校で授業公開がありました。交通の便が悪い僻地の分校にも関わらず遠方(100km離れたところからも)からも多くの先生方が参集いただけました。『学び合い』の実践が広がっていることを喜びます。そこで地元の中学校の先生(『学び合い』実践者)に会いました。その先生が「高校の学校説明会があり、各学校5分程度のスピーチがありました。その中で4校が「西川純」、「『学び合い』」という言葉で学校をアピールしていましたので、ビックリしました」とのことです。私もビックリしました。上越市内の高校は、私立、分校を合わせて11校あります。そのうち4校が『学び合い』をアピールポイントとしたのです。

 義務教育と違って高校は切実な状態なのでしょう。

 客観的に見ても、選択肢が他にない。義務教育もそうなのですが・・・