■ [大事なこと]イノベーション

イノベーションは無から生まれるわけではありません。大抵は他の分野のアイディアを結びつけることから始まります。でも、そこから生まれるのは大抵は改良、持続的イノベーションです。
天才的な発見は別として、多くの改革、ブルーオーシャン、破壊的イノベーションは、今まで後生大事にしていたことを「捨てる」ことによって生まれます。
中学校、高校の教師の皆さん。子どもは本当に部活を望んでいますか?部活が成り立たなくなっている学校は多いですよね。だったら、授業を部活のようにしませんか?
「教師がブラック残業から賢く身を守る方法」(https://amzn.to/2FOMn45)には無理なことは何も書いていません。5年先を見越して、校長が中学校の説明会で5年後に部活を整理することを言えばいいのです。反対勢力は保護者ではありません。部活大好きの一部教員です。そのために、全廃ではなく、常勤教員の人数の3分の1の数まで部活を制限するのです。
その代わりに、社会体育への移行を促すのです。部活大好きの人は勤務校ではなく、家の近くの社会体育の顧問になればいい。そうすれば移動に関係なく、10年でも20年でも同じチームの顧問になれます。
実験室の薬品の管理のために事務仕事が増えたなら、実験をしなければいいのです。
インフルエンザの管理は保護者がやるべきです。怪しい子どもは医療機関に任せればいい。
要録を含めて電子化すればいい。
登下校の管理は、学校の仕事ではないことを法的に説明すればいい。
保護者からのクレームは来るでしょう。クレーム先は市町村であることを言えばいい。3年後にクレームを言う保護者は殆どいなくなります。
ようは、校長が、教育委員会が、自分の任期中にそれをやるのが嫌なだけです。法的には決着はついています。そして、自分の任期の後の布石をする人がいないのが残念です。
追伸 どこか一つの都道府県でも、この戦略にのれば5年間は大勝ちを享受できます。東京かな?大阪かな?私立というオルタネーティブがあるから。
■ [大事なこと]戦国時代

本年度の教員採用試験で最低倍率だった新潟県、本気になって人材確保に本腰です。一読下さい。この影響は多方面に及ぶでしょう。私が一番先に思い描いたのは、東京と埼玉です。なかなか合格できない頃、新潟県出身の学生に「とりあえず、東京か埼玉を受けなさい。まずは就職しなさい」と言いました。彼らは40歳代の脂ののりきっている教師になっています。激しい争奪戦になるでしょう。中堅をゴッソリとられたら、成り立たない都道府県は生まれます。戦国時代ですね。
このような中堅の争奪戦になるならば、働き方改革も本腰になるかも知れません。
http://www.pref.niigata.lg.jp/HTML_Article/421/399/henkouten2019_042421,0.pdf
■ [う~ん]おかしいな~

前にも書いたことです。
中央教育審議会が。教員の残業時間を原則月45時間以内とする指針の順守を柱とし、労働時間を年単位で調整できる「変形労働時間制」の導入も提言しました(https://www.sankei.com/life/news/190125/lif1901250025-n1.html)。
今の枠組みのなかではこの程度なのでしょうね。
でも、これは教員は月45時間のサービス残業はしなさい、ということと同じです。それに、これを提言している人たちは、教員は夏休みは暇だと思っている。教員の方にとっては噴飯物ですね。
このままでは、教員採用試験では「自分の名前を楷書で書きなさい」という試験になるほど、教員のなり手が無くなる。その尻拭いは都道府県教育委員会です。これから大変なことになります。
非常に狭い意味での利害には一致しています。うちのゼミ生が合格しやすくなる。ゼミ生には合理的で合法的な手の抜き方を教えますから。