■ [大事なこと]スパン
グーグルが同時翻訳モードを提供し始めました(https://bit.ly/2GvojTA)。まだ、未熟でしょう。でも、それなりに使えるとグーグルが思えるレベルなのでしょう。人工知能等の発達から考えて、10年後にどれほど発達するでしょう。20年後、そして50年度はどうなるでしょう。
さて、英語1教科の受験が私立で広がっています(https://bit.ly/2GuX4Iv)。10年度、20年後を見据えてということです。でも、本当でしょうか?ここ数年の受験生の確保を考えているのではないでしょうか?いまの子どもは働き始めて50年以上働きます。単なる同時翻訳は機械がやってくれます。そのとき大事なのは日本人同士でも付き合える能力。それと自分が普通に思っていること、相手が普通に思っていることの折り合いをつける能力です。それは英語1教科受験でははかれません。グローバルに踊っている子どもと保護者は可哀想だな、と思います。
■ [大事なこと]一斉指導
私の講演を聞いた方だったらおわかりだと思いますが、私は一斉指導がものすごくうまい。暴走族相手に物理の授業を成り立たせた私にとって、普通の子ども相手の授業なんてチョロいもんです。今でも二百人の学生相手に授業をすれば拍手が起こる。ザッツエンターテインメントです。
だから、『学び合い』に対してとやかく言う人がいると、「じゃ、一斉指導であなたと勝負しましょうか?」といいたくなる。「たいした授業も出来ないのに」といいたくなる。
私は知っています。一斉指導の行き着ける先は全員が分かる授業ではなく、多くの子どもが分かった気になる授業であること。そして、どこまで行っても、その子の一生に影響を与えることは出来ないこと。それ故、一生涯、普通の授業の子どもの姿で感激の涙を流せないこと。
■ [大事なこと]理の当然
今の授業は「はいはい、分かっていますよ、そんなこと」と思っている2割の子がいい子でいて、「じぇんじぇん分からない」と思っている2割の子どもが寝ていているから成り立っている。
これからの時代、成績上位層が先生よりためになるツールが携帯で得られることを知っている。つまり学級崩壊させた方が勉強になることを知っているのです。
若い教師が潰れるのは、そのクラスにそのような子が3人いるクラスを押しつけられるから。そのクラスで従来型授業をすりゃ、そりゃ崩壊するわな。心を病むのも仕方が無い。
■ [大事なこと]教員養成
教職はブラックだと連呼する私が教員養成大学で教員でいられる理由は、ブラックから逃れるすべを知っているからです。
それを知っている学生にとっては、採用試験の倍率が下がる今は「美味しい」のです。昨日もゼミ生に来年度現場に出るゼミ生に1時間ほどそれを話しました。
そもそも、これからの時代、従来型授業オンリーで過ごせるわけない。大学院で『学び合い』を学び、実践したゼミ生に「お前らが一斉指導で子どもを掌握できる?」と聞けば首を振ります。彼らは知ってしまった。
■ [大事なこと]新しい器
以下の記事をお読みください。新しい器に古い酒をついでいる。これではうまくいかない。一律の教育をフリースクールでやったらうまくいくわけない。個別最適化の意味を分かっていない。第一、従来型授業で出来るわけない。あ~、工業化社会脳ではこれからの教育を考えられない。『学び合い』実践者だったら、こうすればいいのにと思いながら読めます。http://www.diplo.jp/articles19/1902-01lecole.html?fbclid=IwAR3PlJvuXPWvs_hUUwwONdzLvskyXRrAnVXw4spTSs0iyV4Kz7Co0MkQPG8