■ [大事なこと]Edtech
最も現実的で有効なEdtechは、授業でスマホを使い放題にすればいいと思います。工業化社会の人が誤解しがちなので、慌てて補足しますが、「使ってもいい」であって「使いなさい」ではありません。授業でスマホを使い放題にすると言えば、必ず「全ての子どもが持っているわけではない→一人一代分のスマホを学校が用意する」という風になります。持っていない子どもは使わなくていいのです。スマホより有効なツールである、スマホを使いこなす人を使いこなせばいいのですから。具体的にはスマホを使っている人の横にいて、その人と相談し、一緒に使えばいい。
これが最も現実的で有効なEdtechである理由は以下の通りです。
第一に、予算がいらない。
第二に、使い方を教える必要がない。子どもに対しても、教師に対しても。これまで多くの教育工学的実践が、研究者が学校から離れた途端にゴミになるのを山ほど見ています。しかし、そうなりません。
第三に、ソフトの提供が常になされている。つまり、ハード・ソフトのメンテナンスが楽。
第四に、教育用ソフト・ハードに比べて、遙かに厳しい競争環境の中で生き抜いたハード・ソフトを使える。
第五に、社会で役立つ能力を獲得できる。
今度、経済産業省の実証事業の成果報告会に参加し、それに対して意見を言う仕事を振られました。私の考えが変わったらとワクワクしています。ポイントは「使わなくてもいい」という脱工業化社会人の発想が出来るかどうかです。個別最適化の主語が一般的な意味での子どもなのか、それとも一人一人違った子どもなのか。
「子どもによる子どものためのICT活用入門」(https://amzn.to/2DkYToi)
■ [大事なこと]ネット
2012年頃、ネット上である方が私にかみついてきました。ウブな私は一生懸命に議論のための前提を合意し、その上で議論しようとするのです。ところが、論点が右に左に変わるのです。特に、論点を単純化すると、それが顕著です。
それ以来、合意できないと思われるご意見に対しては、スルーします。しかし、長引きそうな方はブロックします。ただし、ブロックした方が悪いとは思いません。単に見ているモノと前提が違うのです。
このルールは非常に有効です。
そもそも私の言っていること、書いていることは、ラディカルだから。分かる人はマジョリティではありません。それが健全な集団です。私は私が分かる人に伝えればいい。私が伝えられる人の中には、私の言っていること書いていることに反発し、そもそも私という個人が嫌いな方とつながれる人もおられる。それでいいと思います。
みんなに受け入れられる意見は、何も言っていないと同じです。
■ [お誘い]飛び込み授業
西川ゼミではゼミ生による『学び合い』の飛び込み授業をやっています。やっているのは基本的に現職経験の無い学卒院生です。授業後の検討会も担当します。
条件は以下の通りです。
1)3クラス以上で、3つの違った学年を含むこと。できれば、各学年でもっとも手のかかるクラスをお願いします。学級崩壊しているクラスだったら嬉しいです。
2)2時間連続の時間を任せてくれること。
3)旅費は出してもらいます。
課題作りはゼミ生が行いますが、該当校の先生方が課題を作り、それにアドバイスすることも出来ます。
以上の条件で、「魔法」のように学び合う集団を生み出します。
ゼミ生たちがやりたがっています。どんどんオファーしてください。
新年度は連休以降対応します。8月までは既に教員採用試験に合格している院生4人と現職院生が対応します。9月以降は全ゼミ生で対応いたします。オファーお待ちしております。
■ [ゼミ]飛び込み授業
昨日は村松高校でゼミ生の飛び込み授業がありました。私はその露払いで高校生相手に講演です。暑苦しい講演だったので、圧倒されたと思います。しかし、その中で私の方を見て小さくうなずく子どもがいました。その子たちは『学び合い』でも言い動きをしていた。かなりハイレベルな話でしたが、本質的な理解に至った子どもは一定数いたと思います。
飛び込み授業です。
いい授業でした。とてもやりやすい子ども集団でした。セオリー通りにゼミ生は動き、セオリー通りに子どもは動きます。日頃の成果のたまものか、孤立している子どもは見受けられませんでした。そして、男女の壁の高さが低い集団です。
授業検討会でのゼミ生の対応は良かったと思います。しかし、改善の必要がある部分はあります。
本日の経験をゼミ内で共有してください。そして、本日の映像の処理お願いします。