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2019-02-12

[]ミニ西川 05:57 ミニ西川 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ミニ西川 - 西川純のメモ ミニ西川 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私はゼミ生と毎週議論します。5人~十数人でそれをやるので、他の人の議論も聞くことになります(https://www.youtube.com/user/TheNishikawalab/videos)。ゼミ生が質問する森羅万象天地間ことに対して、単純馬鹿の私はシンプルな軸で一貫して語ります。これを1年間ぐらい続けると、頭の中に「ミニ西川」が生まれます。大抵のことに関して、「西川先生に聞けば、こう応えるだろう」ということが予想できるようになるのです。だから、現場を知らない学生が、授業検討会でいっちょうまえに話せるのです。

 『学び合い』の理論と実践論は物理学と同様にシンプルです。だから、物理の問題を誰が解いても同じ答えになるのと同じです。そして、物理と同様に計算結果と現実には差があります。そこが数学と違います。だから、計算結果を基にして、具体的に考えるのです。

 ところが卒業・修了すると、現実にどっぷりとつかり、目前の課題解決に追われます。そうすると、局所的な課題解決の能力は高まりますが、大局的な課題解決の能力が下がってしまうのです。自分の長い人生の中で、今日の課題解決をどのように位置づけるかを分からなくなってしまう。それが分かれば、気が楽になるし、仕事効率が高まります。はやく、そうなって欲しいと願います。