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2019-02-19

「大事なこと」一言 21:55 「大事なこと」一言 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 「大事なこと」一言 - 西川純のメモ 「大事なこと」一言 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの都道府県は受験生の数を確保しようとしています。でも、大事なのは採用した初任者を戦力にするかなのです。それを可能にするのは働き方改革です。

[]心配 21:47 心配 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 心配 - 西川純のメモ 心配 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 新潟県の小学校の倍率は併願を考えれば、ほぼ1倍です。でも、私は殆どの人はその人なりの教師になれると思っています。でも、受け入れる現場がバックアップ出来なかったら、かなりの人は途中退職します。ところが、それを補充する人がいません。教員採用試験に落ちたら民間に行きます。

 来年の新潟県は、これからの日本の試金石になると思います。

[]奈落 09:12 奈落 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 奈落 - 西川純のメモ 奈落 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 安藤さんの本(https://amzn.to/2GvqLKn)を読んで感じることがあります。奈落に落ちない限り得られない洞察力、直感力はあります。おそらく良い教師の持っている資質の一つでしょう。しかし、必須ではない。私は自分や安藤さんの味わった奈落を後輩に経験させたくない。それを乗り越えられるか否かは偶然によるものが大きいからです。誰でも、一定以上の成果を上げられる教師にしたい。子どもと同様に、教師も一人も見捨てたくない。

[]その部下を指導しても無駄です 06:16 その部下を指導しても無駄です - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - その部下を指導しても無駄です - 西川純のメモ その部下を指導しても無駄です - 西川純のメモ のブックマークコメント

 『学び合い』によるビジネス本である「その部下を指導しても無駄です」(https://amzn.to/2Imj1wb)が近日中にオンデマンド本で出版されます。待っててください。

 本書は既存のビジネス本と全く異なっています。

 第一に、本書では教室における教師、子どもの姿をご紹介します。アマゾン、フェイスブック、エクソンのCEOや社員ではなく、子どもたちと教師の姿です。

 え?っと思われました?

 しかし、皆さんが日頃悩まれていることの多くは、教師が日頃悩んでいることと同じです。クラスには数十人の子どもがいます。有能な子ども、従順な子どももいますが、能力の低い子ども、反抗的な子どももいます。その数十人の子ども達を管理し、一人一人のパフォーマンスの単純和以上のパフォーマンスを上げなければなりません。それは皆さんの悩まれていることと同じではないでしょうか?

 本書の第2の特徴は、徹底的な実証的研究に裏打ちされているところです。

 ビジネス書には自伝的な「根拠、俺」の本が少なくありません。読み物としては面白いのですが、一般性に欠けています。世界的にも名の通ったビジネス書は長期、大規模な調査に基づいています。統計表やインタビューによって一つのストーリーを描き出しています。

 本書の根拠とする実証的研究の多くは私の研究室で行われた研究に基づいています。 私の研究室での研究手法は以下の通りです。

 教師・子ども達全員がICレコーダーを装着します。教室には3台以上のビデオカメラを設置します。だいたい3ヶ月から数年にわたって記録し続けるのです。その膨大な記録の文字起こしをして、分類します。それを定性的、定量的に分析するのです。

これはもの凄く手間のかかることです。

 例えば1時間の授業における、一人の子どものICレコーダーで記録した子どもの声を聞くだけで1時間かかります。その記録された声を聞き取り文字に落とし、分類する場合は最低で3時間はかかります。30人学級だったら30倍です。つまり、1クラスの子どもの1時間分の声を文字に落とし、分類するには100時間程度の時間がかかるのです。

 それを最低で3ヶ月、長くは数年にわたる記録に対して行うのです。どれほどの手間がかかるかがお分かりだと思います。本書は、そのような実証的研究に基づいています。ただし学術論文のように書いていません。さくさく読めると思います。

さて、今まで読まれたビジネス書の中で、我々のような調査をしているものがあったでしょうか?

 社員にICレコーダーを装着させ、その姿をビデオで記録する調査を3ヶ月以上続ける調査です。それも、実験的な試みを上司が行うのです。

 無理ですよね。おそらく実際のビジネスの現場では、今後ともそのような調査は不可能です。その不可能なことを教育学研究では出来るのです。

 つまり、今まで読んだことのないことが本書に書かれています。

追伸 本書によって教師以外の方に『学び合い』を知っていただき、外から日本の教育を変えたいと思っています。拡散希望です。