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2019-05-03

[]リスク管理 21:26 リスク管理 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - リスク管理 - 西川純のメモ リスク管理 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ゼミ生から、「『学び合い』を実践したいけど大丈夫でしょうか?」と聞かれることはあります。私は「『学び合い』に批判的な人は『学び合い』の根幹を分かっていない。だから、多少表現方法を変えれば大丈夫。そもそも、隣の教師の先生がどんな授業をやっているかなんて興味はない。だから、他の先生の否定をせずに、手伝って、結果を出せば良い。そもそも考えて、私の職場である上越教育大学で私のようなこと考えている人がいると思う?いないでしょ。でも、仲良くやっている。それは周りの人を心から尊敬しているから。それが大事」と言います。

 一方、今のままの路線の延長上でいいと思っている大多数の人はリスク管理できているのかと思います。

 既に、普通の保護者が、自分の子どものことを相談する頻度は増えてきています。これが、ちょっときつい表現になったらクレーマーと思うでしょう。そんな保護者が5人いたとき耐えられる人がどれほどいるでしょう。

 地方自治体が学力向上を求め、その圧力が校長から一人一人の教諭に行きます。さて、努力の物量作戦以外の作戦がありますか?そもそも、学術データに基づく方策がありますか?

 昔は、旦那が遅くなっても、仕方が無いと思ってくれる女性がいました。そんな人がどれほどいますか?それで離婚した人を少なからず知っています。

 これに対して、確たる対策を持てますか?

 大抵の場合、自分が積極的に対策を立てなくても、先人が道を開いてくれて、まねをすればいいのです。ただし、時代の変化が早い場合、一部の人が勝ち組になり、多くの人が負け組になります。ようは、スピード感の違いです。

 地方公務員の教員はゆっくりしたペースでも「もしかしたら」セーフかもしれません。しかし、子どもは悲惨な生活を強いられます。ということは私の本に書いています。ま、よまないだろうけど。そもそも、あなたの10歳年上の人が、あなたのためのシステムを構築すると思いますか?自分の身は自分で守るのです。

[]ヴィジョン 10:30 ヴィジョン - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ヴィジョン - 西川純のメモ ヴィジョン - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日のメモ(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20190502/1556759812)を読んだ方から、以下のメールが来ました。

 『その子が嘘つきで、暴力的で、サイコパスだったとする。つまり、その子と一緒に学んでも嫌な気持ちを持つだろうし、勉強が進まなくなる。さて、あなたならば、どのようにしますか?その通り。徳は続かない、得は続く。ようは、それを語れる大人の有無。この2つを合わせて質問です。徳でなく得であることを表した論文ってありますか?(自分のところに攻撃的な子がいるためか…。西川先生はよく一人切るクラスは…と言われますが、論文として知りたくなりました)』

 このことが一番詳しく書いてあるのは、「その部下を指導しても無駄です」(https://amzn.to/2V98zhr)です。ちなみに、この研究のことはゼミ生に必ず読ませ、語ることです。だから、安易に見捨てることは自分たちにとって損であること分かっています。

 次に、今の学校が価値づけている競争が馬鹿馬鹿しいことは、「学歴の経済学」(https://amzn.to/2IZO7sS)に書いてあります。

そして、どのように生きるべきかは「サバイバル・アクティブ・ラーニング入門」(https://amzn.to/2IZO7sS)、「汎用的能力をつけるアクティブ・ラーニング入門」(https://amzn.to/2VccHxd)、「アクティブ・ラーニングによるキャリア教育入門」(https://amzn.to/2IWk999)、「緊急提言eポートフォリオ構築法」(https://amzn.to/2IWBRtg)を読んで、そこで引用されている原典を読み、自分の頭でこれからの社会をイメージし、語るのです。

 このレベルのことを理解し、語らなければ、集団をリードする子どもをリードすることは出来ません。急流の中で船をコントロールするためには、流れより速く動かなければならないのです。