■ [ゼミ]本気
最底辺の高校教師から大学教師に異動しました。異動してから感じる違和感、今も感じる違和感があります。それは、分かっているのかいないのか、納得しているのかしてないのかが分からない点です。
高校教師だったときは、それを分からないことはありませんでした。分からないとき、納得していないときは、ハッキリと分かります。大学に異動してから、それが分からないのです。分かったふり、納得したふりをする学生さんが多い。もちろん、200人以上の講義をすると、7、8人はそれが分かる学生さんも多い。でも、大多数の学生さんは分かりません。
こちらとしては、分からないのが辛いのです。分かれば、対応があります。でも、分からないと対応が出来ない。腹の中でどんなこと考えているかと思うと、恐ろしい。
本日の学年ゼミです。あるゼミ生が大事にしていることを私が否定しました。その学生は本気でそれを拒絶しました。その学生の主張は正当です。ですので、私は謝罪しました。そして、私の言いたいことを丁寧に説明し、そして、分かってもらえました。私が望む学生は「ふり」をする学生ではない。ちゃんと考え、それを大人の作法として主張する学生です。本気で主張する学生を見ながら、愛おしかった。
■ [お誘い]実証的教育研究の技法
西川ゼミの学生が「名著」と私の著作の筆頭にあげるのは、『学び合い』関係の本でもなく、「学歴の経済学」系の本でもありません。それは「実証的教育研究の技法」です。なぜなら、私の研究室のゼミ生が学術論文を量産し、博士の学位を獲得できるのは、この本があるからです。建前論ではなく、本当に学術研究を量産(書くとはいいません。あえて)するノウハウが書いてあります。2版が売り切って、しばらく絶版状態でしたが3版(https://amzn.to/2XxWeR1)として世に出します。
研究者としての私の裏側が見えます。