■ [大事なこと]責務
町内会長の最大の責務は何だと思いますか?それは次の町内会長を生むことです。自分がやれなかからといって町内会は無くすことは出来ませんから。
私は若い頃から多くのことを背負ってきた。でも、根本先生、戸北先生の影に隠れていた。両先生がご退職になってから、それを背負いました。辛いと考えられないほど忙しかったし、苦痛でした。その中で、私は私の仕事を任せられる人を生み出しました。だから、私はその仕事をせずにいます。ほぼ忘れています。
達成すべきことの願いは変わりません。ただ、それを達成している人が多いこと知っているので、安心です。
■ [大事なこと]蜘蛛の糸
主にゼミ生に対して書きます。
蜘蛛の糸という作品を知っていますよね。カンダタは悪の限りを尽くしました。生涯にたった一つの善行を愛でて釈迦は地獄に蜘蛛の糸を垂らしました。
今、全国から色々なお客様が来ている。そのおかげで学ぶ機会を得ている。お客様がより多く学ぶために色々なことをしているゼミ生をみていると頭が下がります。
妄想しましょう。
もし、一人の教師が『学び合い』が本物だと分かってもらえたならば、その教師が小学校の教師であるならば、生涯に千人の子どもを教えます。その千人の子ども達に安心できる1年を与えることが出来るのです。中学校、高校の教師であるならば、生涯に数万人の子どもを教えます。その子ども達に週に数時間の安心できる時間を与えます。もしかしたら、それ以外の学校生活が悲惨であったとしても、それはもの凄く意味があります。人を信じられることを経験できるのです。
もし学校で取り組んでくれたら、その教師が別な教師に伝えてくれたら。
君たちが今やっていることが、いかに大事なことであるかは自明です。
我々には機会が与えられた、その機会を活かす義務がある。
大学院1年生のみんなは、抽象的ですよね。でも、2年だったら分かるはず。今の授業で苦しんでいる子どもの業の深さ。『学び合い』で救われている姿。君らは人の生き死にを扱っているのです。
期待しています。
追伸 ゼミ生だったら、この言葉が本気であることは分かっているよね。
■ [大事なこと]タイプ
新たなサービスや製品を受け入れる仕方に対して、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガートがいることが知られています。このタイプの違いは「偉い、偉くない」、「賢い、賢くない」とは違います。集団には様々な人がいるのが当然で、健全です。
イノベーター、アーリーアダプターとそれ以外には決定的な違いがあります。前者は、学ぶことに時間と予算をかけることは当然であり、初期に失敗するのは当然だと思います。失敗しても「どうしたらいいのだろうか?」と本を読みます。しかし、その他の人たちは、お手軽に学び実践したがります。前者が16%で、後者が84%です。
『学び合い』が広がる初期段階は前者の方々がリードしてくれました。『学び合い』のテクニック本がない中で私の本を読みながら実践した人です。苦労も多かったでしょう。いまは、テクニック本は完備しています。だから、失敗しようがない。が、アーリーマジョリティの人は学ぶことに投資しない。そして、失敗すると、直ぐにへたる。
だから、私が指定している本(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20190228/1551303976)を読む気がないなら、『学び合い』を実践しないでください。そのうち、『学び合い』が広がったら、そのような本を読んでる人が同僚に生まれます。そうしたら耳学問でやればいいのです。だから、しばらくトライしない方がいい。
今の段階で『学び合い』にトライする人は平均的な人ではありません。例えば、スマホのアプリをいろいろ試したり、スマホ関係の本を読む人たちがいますよね。でも、多くの人はそんなことしません。それでいいのです。