■ [大事なこと]還暦
本日、還暦になりました。60年前のこの日に母は私を苦しみながら産んでくれました。きっと今日のような日なのでしょう。
朝一番に母から電話が来ました。曰く「おまえが還暦になったんだね。お父さんより長生きしたんだね」とのことです。その思いは我が子を持つ私も思います。私も母も還暦は「おじいさん、おばあさん」です。今は、状況が変わり、昔の50歳ぐらいでしょう。今の人だったら70歳ぐらいの感覚です。
関わる学校の校長は同級生か年下です。私は血統的に黒髪でふさふさですが、年下の校長は白髪か後退しています。その人たちを見ながら、俺ってこの年齢なんだなと思います。
我が母は産みだした赤子、手のかかった子ども、進路に悩む息子、親を顧みない息子、結婚して子をなした子どもをずっと見ています。そして、母から見て我が子が「おじいさん、おばあさん」になったことを実感したのでしょう。
私に置き換えて想像すれば「卒業」と思うでしょう。きっと、母にとって目出度い節目だと思います。少なくとも、我が息子が還暦を迎えたなら、赤いちゃんちゃんこを着た息子を見て親としての節目を実感し、喜ぶと思います。
私は母が24歳の子どもです。我が息子は私が40歳の子どもです。息子の還暦を我が目で見るには100歳まで生きなければなりません。やれやれ。
追伸 家内の指令の下、朝一番に学生さんが買ってくれた赤いちゃんちゃんこを着させられ、写真を撮られました。その写真を母に家内は転送しました。よくできた嫁だと思います。