■ [大事なこと]どちらが権力者か?
私は現職教員を受け入れている上越教育大学で33年間勤めています。だから、教え子に校長は山ほどいます。そして、都道府県教育行政のトップの人もいます(そのころは『学び合い』ではありません)。その方と酒を飲んだとき、何も出来ないと愚痴っていました。そうでしょうね。職階のトップに上がっても、管下の部下が動かなければ何も出来ません
同志諸氏、考えてください。文部科学省がアクティブラーニングをやろうとして、現場はどうなりましたか?都道府県教育委員会、市町村教育委員会の指導主事は何を言いましたか?そして、それを受けた皆さんの職員室に影響力がありましたか?
ようは、文部科学省、都道県教育委員会が何かを言って、やって、変わったことありませんか?結局、現場は抜け道を見いだしていますよね。
だから、文部科学省、都道府県教育委員会、市町村の指導主事の言っていることをは聞き流していいのです。もちろん、従ったふりは必要です。ただ、聞き流すだけの大多数の教師と違って、やることをしてください。それは、これからの社会を妄想してください。それができて、多くの人が動いたならば文部科学省、都道府県教育委員会より権力者なのです。権力は、そのことにフォローしてくれる人の数と多様性によって決まります。
■ [大事なこと]日本の教育を変えるには
高校教師の方々へ。以下を教員志望の生徒に紹介していただけませんか?
日本の教育を変えるにはどうしたらいいのでしょうか。
一つの答えは、文部科学省、都道府県教育委員会が手を出せない、高校生から「No」を突きつけることだと思います。今、教員養成系大学・学部の学生さんの中で教員を志望しない学生さんが増えています。何も知らずに教員を志望し、教員養成系大学・学部に進学し、入学後に実態を知って進路変更するぐらいだったら、教員養成系大学・学部に進学しなければいい。今、二十年前に比べれば遙かに採用されやすくなっています。しかし、採用されて数ヶ月で教員をやめる人が増えている。その人は教員養成系大学・学部に進学しなければよかった。
教員養成系大学・学部には、現実の厳しさを知った上で、それでも教員になりたいと思う人が進学すべきです。私は工業化社会の頭で動いている学校の中で生き残るすべを教えます。そして、教師だから得られる喜びも教えます。