多くの人は、「高卒より大卒がいい」と思っています。その延長上で、「学部卒より、修士修了。修士修了より博士修了がいい」と思っている人もいます。欧米ではそれは正しい。しかし、日本の非ジョブ型大学では成り立たないのです。
国の方針によって博士が大量生産されています。一方、18歳人口の減少で大学自体はは斜陽です。ですので、博士の非正規雇用者が大量に生まれています。簡単に言えば、勝ち組と負け組がはっきりしています。吉本興行の芸人のような世界です。
以下の記事では50歳で年収は200万円台という研究者が紹介されています。記事の業績を見る限り、かなりしっかりした研究者です。
https://nikkan-spa.jp/1625634/2
個人的には知りませんが、研究者の端くれとして、確実に一つの過ちをしたことは分かります。
何だと思いますか？
それは「指導教員の選択を誤った」です。
もし、就職のことを考えて指導してくれる指導教員、即ち、学会において人脈を持ち、大学の就職に有利になる研究方向を指導できる人を選んだならば正規雇用される可能性は高まります。
それが難しいと知っているならば、博士課程への進学は勧めないでしょう。どうしてもといわれれば、定職を持つことを勧めます。（アインシュタインはスイスの特許庁に勤めていました)
