5月26日に厚生労働省は「令和2年度の熱中症予防行動について(周知依頼)」を発しました。それによれば、夏期の気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、熱中症のリスクを考慮し、マスクをはずすことを求めています。しかし、文部科学省は2週間以上たっても音なしの構えです。そりゃそうでしょう、熱中症のことを言えば自らの首を絞めるから。
現状の対面授業を成り立たせるためには、教室内で1mの間隔(即ち不十分な距離)しか実現できません。つまりマスクを外すことは出来ないのです。どこかの自己判断できない校長の学校で熱中症で子どもが倒れ、不幸にして重篤な事態になった時、その校長が「文部科学省、県教育委員会の指導に従った結果です」と言ったらどうするつもりなのでしょう。
出口は対面授業にとらわれるのではなく、オンライン授業の併用しかないのに。
熱中症で倒れる子どもが現れる前に一歩を踏み出すか、子どもが倒れた後に一歩踏み出すか、子どもが死んでから一歩踏み出すか。
非常に恐ろしいチキンレースです。