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子どもが「学び合う」オンライン授業

「子どもが「学び合う」オンライン授業」

https://amzn.to/3khovHm

 が発売してヶ月たたずに増刷となりました。ご愛顧感謝します。

 この本には類書には無い特徴がいくつかあります。

 第一に、素人に分かりやすい。

 この本を作成したゼミ生たちは本書で扱っているZoomの素人でした、その素人たちが本書を執筆したため、素人が躓くところがよく分かるのです。この種の本は、そのことをよく使っている人が書きます。そのため、その人には馬鹿馬鹿しいところを飛ばして書いてしまうのです。例えば、本の中である設定をする説明があるとき、設定画面を示して説明するのです。そうすると「この画面にたどり着くにはどうしたらいいんだよ?」ということになってしまうのです。また玄人の本には、素人がとりあえず使うことがない、色々と便利な機能の説明がいっぱいあるのです。ハッキリ言って邪魔です。本書はそういうことがありません。

 第二に、オンライン授業で学び会う方法を紹介しています。

 もちろん類書で書かれている教師が主導するオンライン授業の方法も詳しく書いてあります。しかし、本格的にオンラインを利用するならば、それらは殆ど必要ないと思います。何故なら、かなり授業力のある教師がチームで作成した教材を使った無料の授業動画が世の中にあふれています。だから、授業を視聴するならそれらを利用すれば良いだけのことです。

 物理的に離れた子どもにとって一番必要なのは他の子どもとの繋がりです。「教えて/教えてあげるよ」の会話の中で子ども同士の心の繋がりを保てます。また、与えた課題を真面目にやらない子がいたら、「一緒に勉強しよう」という声かけが有効です。

 本書で紹介しているZoomはそれが出来るのです。他のサービスでも無理すれば可能ですが、現状ではZoomはダントツで優れています。なにしろ、フルの『学び合い』も可能になります。いや、『学び合い』との相性がとてもいいのです。

 第三に、各種の法令、通達を紹介して理論武装できます。

 先に「Zoomを使って」と書くと、「地域では○○というものを使うように教育委員会から指定されている」というようなことを言い出す人がいます。しかし、そんなの気にする必要はありません。教育委員会の顔を立てた上で、うまくやればいいのです。大事なのは、子どもにとって何が学びを保証し、健康・命を守るかを第一に考えるべきなのです。法令、通達を読めば、主体的に考え行動することこそ、合法的で合理的な方法です。いつも思うのですが、教育関係者は法令や通達をよく読まない。それでは駄目です。

 第四に、子ども用のマニュアルがネット上にアップされています。だから教師がいちいち使い方の指導をする必要がないのです。おそらく、二割、三割の子どもは直ぐに使いこなしますし、その子が周りの子どもに伝えます。小学校低学年であっても保護者のサポートがあれば可能でしょう。また、異学年で学び合えば上級生が教えてくれます。

 

 もう既に第二波に入っています。今すくオンライン授業をするかしないかを決断できなくても、まずはオンライン授業とはどんなものかを知るべきだと思います。それも急いでです。