私の交渉術はクール&ハートです。
徹底的に法規を調べ、論理的に進めます。でも、それだけでは駄目だと思います。
教職大学院の立ち上げの際、人事関係は私が一人で管理職・事務と交渉しました。あるときです。ある人が教授として設置審を受けた場合、通らない可能性があるので准教授で審査を受けることを事務は提案しました。私は、教授で問題ないことを論理的に説明しました。そのときです。腹を割って話せる事務の方が「まあ、良いじゃないですか。そのうちに教授にすれば」と気安い私だからこそ、本音をおっしゃった。
その瞬間、私にしてはまれですが、頭に血が集中して怒りが爆発しました。そして私は「私は関係する人たちの人生を預かっているんだ。まあ、そのうちに、では駄目だ。ハッキリしたことをしなければならない。そんなレベルでやるんだったら、私は手を引く」と言って席を蹴りました。いつもはニコニコしている私が豹変したのでビックリしたと思います。
その後、大学管理職が仲を取り持って手打ちです。そして、私が守りたかった人は教授で審査され通りました。
でも、大事なのは事務の方との関係です。今でも良好な関係を維持しています。私が関係者を本気で守る人だという認識が広がったから、色々な仕事がやりやすいです。
で、長々言いましたが、ようは教育委員会に従うだけが、自分の得とは違いますよ。