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おりあい

 『学び合い』の良さが分かった人の中に、周りの人との軋轢を生じてしまう人がいます。でも、それは『学び合い』への理解がまだなのです。みなさんが子どもに求めている「おりあい」の本当の意味を理解していないので、自分に適用していないのです。

 私の学部の専門は生物物理学ですので、生物学的に考えましょう。

 環境は基本的に安定しています。その状態においては、今まで通用したことを続けることが最も妥当性のある行動です。だから、生物は基本的に保守的なのです。しかし、全員が保守的だと生存競争に勝てません、結果として緩慢に滅亡に向かいます。だから、全体の一部に変化を試みる個体を包含しています。そして、それとの対局にいる個体を包含することによって環境激変時に絶滅を避けています。

 つまり、『学び合い』に反対する人がいることは健全なのです。反対者がいないのはファッショ・専制か宗教です。だから、反対者を受容すべきなのです。そして、反対者の役割は『学び合い』を絶対に受け入れないということが役割なのです。だから、説得することをやめましょう。それはどんなに練習しても30秒間空中にとどまれないことを同じぐらい無理なのです。では、どうしたらいいか、あなたが『学び合い』をやっていることを気づかせないことです。嘘は言ってはダメですが、都合の悪いことをわざわざ言う必要はありません。アクティブ・ラーニングとでも言いましょう。

 おそらく軋轢を生じる人だったらイノベーターなのでしょう。イノベーターの役割はイノベーター及びアーリーアダプターに伝えることです。あなたにはマジョリティ・ラガートに伝えることは出来ません。マジョリティに伝えられるのは、あなたではなく、あなたが伝えばアーリーアダプターの人なのです。そして、ラガートの人に影響力があるのは68%のマジョリティです。マジョリティの人がラガートに伝えても、ラガートの人は『学び合い』を実践しないでしょう。しかし、あからさまな攻撃をしなくなります。何故なら、マジョリティを敵にしたくはないからです。

 上司、同僚、保護者、子どものそれぞれに対しての見分け方、対応を書いた「みんなで取り組む『学び合い』入門」(https://amzn.to/32986wd)を読んで下さい。何度も書いていますが、地雷を踏むまで、それがどれほど苦しいことか実感しないから読まない人が多い。でも、地雷は辛いですよ。踏まないように読んで下さい。そういう情報が流れると、情けないし、悲しい。「だからいったのに・・」と思ってしまいます。すみません。