お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

一人も見捨てない

 ゼミ生が非常勤で務めています。そのゼミ生から、「一人も見捨てない」ということが本当に腑に落ちていない。だから、子どもたちに語り切れていない、と言われました。

 私は以下のように語りました。

 私はゼミを『学び合い』で運営している、でも、みんなはそれを意識することがないだろう。だって、最初と最後の語りをしない。ネームプレートを使わない。思い出して、君たちに「一人も見捨てては駄目だよ」と言ったこと、ただの一度でも言ったことがある。無いよね。その代わりに私が語るのは、今後の社会はどんな社会か、そして、その中で生き残るには何が必要か、それを踏まえて教師としての生き方を語ったよね。その中で一人一人が自分の中でゼミ集団における「一人も見捨てない」を理解し、行動する。

 でもね、これは、面白い授業、分かりやすい授業を目指している教師には無理だ。今後の社会はどんな社会か、そして、その中で生き残るには何が必要かを本等で情報収集し、考え、多くの人と語り合う必要がある。残念ながら、多くの教師にとっては「剣の道は心」と同じぐらい分かりにくい。だから、多くの教師に分かりやすい授業方法をまとめ、本を書いている。しかし、同時にその先にあるものがどのようなものかを分かる本も書いている。そして君たちは私と多く対話をしている。だから、どうあるべきかはゼミにおける私を思い浮かべれば答えが分かるよ。

追申 ただし、これに関しても文脈依存性があります。だから、西川ゼミでの経験を自らの実践に生かせるとは限りません。でも、生かせるようにゼミ生と語り続けます。