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構造

 普通の教師は、遊んでいる子に対して「勉強しなさい」と注意します。孤立している子がいると「立って聞きに行ったら」と促します。

 全く無駄です。というか、問題を重篤化します。

 『学び合い』は発想が全く違います。

 教師が影響力を行使できるのは2割弱だと思います。つまり30人学級で5、6人です。そして、教師が気にするような5、6人の子どもに対しては影響力が無いと考えます。そして、中間層の二十人弱の子どもに対しても影響力は殆ど無いと考えます。でも、この子たちは教師が影響出来る5、6人の子どもには影響されます。

 だから、常に影響力のある子どもが分かるレベルの話をします。おそらく、大部分の子どもには分からなくても、反発してもいいのです。これが一般の教師がなかなか出来ません。

 でも、職員室を思い起こしてください。

 職員会議で校長が語っていることを理解できる教師がどれほどいますか?まあ、2割弱でしょうね。では、大部分教師はどうしますか?会議が終わった後、その2割弱の教師に「ねえ、結局、何すればいいの?」と聞きに行きます。もし、2割弱の教師が肯定的に説明すれば、多くの教師は動きます。でも、2割弱の教師が「いいのよ、適当にやれば。まあ、○○を適当にやればいいんじゃない」と言えば手を抜きます。そして2割弱の教師は最初から反発しています。

 でしょ?

 もし、校長が「自分は大部分の教師から積極的に支持されている」と思っているとしたら滑稽だと思いませんか?それと同じことを多くの教師がクラスで思っているのです。そして、押すべきツボを押し損なうのです。