家内と晩酌していると「チコちゃんにしかられる」で何故、数学を学ぶのかが放送されました。それによると論理的思考力がつくということです。ナイーブ(素人的)だな~っと思いました。なにより、実証的データで保証していない。
結論から言えば、我々の知識・技能は高度に文脈依存なのです。簡単に言えば、数学で学べる論理的思考力は、数学の問題を解くときに必要な論理的思考力であり、それ以外の問題解決に適用できるとは限らないのです。ま、別な説明をしますと、みなさんの職場での同僚の中で専門が数学の人が最も論理的ですか?と問えば、おわかりでしょう。
このあたりの矛盾は番組制作者は分かっているようです。最後の方はからかっているような構成になっています。
でも、私は数学には素晴らしい陶冶価値(学ぶ意味)があると思っています。数学、体育、物理の特徴は出来る人と、出来ない人の差が大きいのです。それが素晴らしい。その中で共同的な関係を構築するならば、出来ると言ってタカビーにならない、出来ないからと言って卑屈にならない、ことを学べるのです。
ということをわかって欲しいなと思いました。