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予言の方法

 昨日、私が薦めるビジネス書を聞かれました。以下のようなものを挙げました。(他にもありますがとりあえず)

 

 イノベーションのジレンマ https://amzn.to/3iMNfWD

 ブルーオーシャン戦略 https://amzn.to/2RFhd33

 非営利組織の経営 https://amzn.to/3mKsoG6

 第三の波 https://amzn.to/3cagAIg

 富の未来 https://amzn.to/3coPzkB https://amzn.to/32HQlFN

 ヴィジョナリーカンパニー https://amzn.to/3hOvNQm

 キャズム2 https://amzn.to/3iYbb9X

 フラット化する世界 https://amzn.to/3kIEo9l

 フリーエージェント社会の到来 https://amzn.to/3ktRIy3

 

 これらの本のメッセージは極めて単純です。イノベーションのジレンマとブルーオーシャン戦略は「削ることによって新たなイノベーションが生まれる」、非営利組織の経営は「非営利組織の経営は営利組織の経営より困難で、成否はミッションにある」、第三の波は「脱工業化社会のコードは工業化社会のコードと真逆」、富の未来は「今後の富は、一人一人が個別に創造する」、ヴィジョナリーカンパニーは「高い社会的ミッションが長期安定した組織を創る」、キャズム2は「世の中には苦労しても高い成果を求める少数者と、そこそこでいいから苦労したくない大多数の人がいる」、フラット化する世界は「実態のサービス以外はグローバル化し、安価になる」、フリーエージェント社会の到来は「働き方が自由になる」です。

 と言ったら、ゼミ生が「だったら事例たっぷりの本を読まなくていいじゃないですか?」と聞いたので、私は「事例を読みながらでないと、短いメッセージの意味するものが分からない。結果として、そのメッセージを自分の状況に置き換えて活かすことが出来ない」と言いました。

 例えば、フラット化する世界を読んでいるから、私は広域通信制学校が広がることが予言できるのです。ドラッカーが言ったように、正しい予言をするには、すでに起こっていることを補完・延長すればいいのです。教育の世界では起こっていなくても、世の中においては確かなトレンドがあるのですから、それをもとに予言すればいいのです。

 だから、教育の外の世界を知らない人にとっては、私の予言は荒唐無稽に見えるが、知っている人にとっては至極当然のことなのです。