多くの若い教師、教師の卵は「カリスマ教師」を目指しています。でも、目指してもカリスマになれないから、カリスマ教師なのです。
私の同僚はカリスマ教師が多い。だから、私のコースの学部学生、大学院生は、それを知ります。我がコースの講義と、それ以外の差が大きい。
でも、我がコースの教師も2タイプいます。
第一は才能タイプです。特徴は授業以外の普通の座談で面白いのです。
第二は、後天的な才能です。私はこれです。このタイプの人は、何も無いときはものすごく、暗いし、面白くないのです。この人たちは修羅場を経験しています。つまり、かなりのパフォーマンスをしないと生きられない状態を経験したのです。お笑いで能力を高める場としてストリップ小屋の前振りというのもがあります。聞く気が全くないお客を引き込む能力が必要です。
私は暴走族だらけの学力的には最底辺の学校で「物理」を教えました。幸い、先輩に恵まれました。多くを学び、自分が使えるものをセレクションしました。私は今でも高額の講演を担当しています。金が取れるテクニックがあります。
が、教え子にそれを求めるかと言えば、否です。
人で勝負する授業を伝えたい、と思っています。
が、それを分かる若い人は少ないですが。多くはカリスマ教師を目指します。