昨日のメモの補足です。
政府は子どもたちの学びを保障する指導体制の整備するため、30人学級を実現するようです。(http://bit.do/fJEHA)しかし、私は全く無意味だと思います。何故なら、30人にしたとしても、直ぐに教師がヘトヘトになるまで仕事が増えます。
同じ理由でICTを使って効率を上げても、生まれた時間は子どものための何かをすることに使われます。そして、教師がヘトヘトになるのです。
何故でしょう。今月の上旬に書いたパーキンソンの法則を末尾に再度書きます。なお、加えると、日本の労働効率は先進国で最低レベルなのです。その国の公務員の人数を増やしても、全く無意味です。ではどうするか?
それは今までやったことをやめることなのです。例えば、部活をやめる。また、ネットコンテンツを利用して、トーク&チョークの授業をやめる。各種書類をやめる。
ま、それが出来ないから、日本の労働効率は悪いのですから。
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パーキンソンの法則をご存じでしょうか?イギリスの歴史学者が提唱した法則です。具体的には以下の通りです。
第1法則 公務員の仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
第2法則 公費の支出の額は、収入の額に達するまで膨張する
というものです。このようなことが起こるのかといえば、「役人はライバルではなく部下が増えることを望む」、「役人は相互に仕事を作りあう」が原因です。かなり普遍性のある法則です。
今までの教育に関係する改革は、常に「予算を増やす」、「人員を増やす」というもので問題を解決していました。でしょ?これは公務員の生態に基づくものです。でも、無駄です。予算をいくら増やしても、その予算では足りなくなるほど予算が増えます。人員をいくら増やしても、その人員では足りなくなるほど仕事は増えます。そして、賢い公務員はもっともらしい理屈を構築します。これは教育の場合は通りやすい。だって、「子どものため」が葵の御紋の印籠なのですから。
だから、「予算を増やす」、「人員を増やす」という対策に全く共感できません。では、どうすべきか、削るのです。やめるのです。
ビルド&クラッシュというのは不正確で、クラッシュ&ビルドなのです。それが出来ない改革は、もっと「予算を増やす」、「人員を増やす」という方向に進みます。ま、無限に続きませんから、潰れます。そして、予算が無いから、人員が無いから、という自己憐憫に陥るのです。