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ハラスメント

 昨日は大学でアカデミックハラスメントの学内研修会がありました。全体的には個人に対しての注意喚起です。しかし、個人でなんとか出来るものではないと思います。本人はハラスメントと気づけないから問題が重篤化するのですから。

 私の所属しているコースでは、ゼミ所属、ゼミ異動は学生の希望により、教員の拒否権は無いのです。コース科目に関して、必修科目は極めて限られています。そして、必修科目はコース全教員が担当し、その点数の合算によって成績が定められます。つまり、誰かの意思で成績を大きく変えることは出来ないのです。

 このようなルールを定められたのは、ハラスメントに縁遠いスタッフで固められたからです。もちろん、それでもゼミ異動はあります。私のゼミでも出た人も入った人もあります。でも、スタッフの中では互いに信頼しているので、ゼミ異動は「相性」の問題であると理解しているので、スムーズにすすみます。

 このシステムは学生を守ることと同時に、教員を守ります。このようなシステムの基ではハラスメントが進行しませんから。

 西川ゼミではさらにその先を行っています。

 私は基本的には「君臨すれども統治せず」のスタンスです。私はゼミ生に強いたことはありません。学則に定められたことは強いずにも学生は従います。ゼミ集団に提案をすることがありますが、拒否権はあることを申し添えます。そして、提案を拒否してもペナルティを課しません。何故なら、拒否することによって彼らが不利益を得ることを知っているので、する必要性を感じません。そもそも、私の提案は自分たちにとってメリットが多いことを知っているので、提案は受け入れられます。

 普段のゼミ生との関係は、悪戯好きの親戚のおっちゃんというスタンスです。遠方から私のゼミを参観される方は大抵はビックリします。ゼミ中に寝っ転がったり、カップラーメンを食べているゼミ生だらかなのですから。

 私はこの間合いがとても好きです。

 もちろん、何もしていないのではありません。折に触れて、これからの社会がどんな社会で、どのような能力が必要であるかを語っています。そして、一貫したセオリーに基づいて行動し、語ります。だから、ゼミ生の頭の中にミニ西川が生まれ、私の言うであろうことが想像できるのです。

追申 ミニ西川は社会の価値観の中に埋没すると小さくなります。個人でそれを維持し続けるのは意思の力が必要で、大変です。だから、『学び合い』のセオリーを広げ、ネットワークを創る必要があるのです。