妄想します。私の教育・研究の原動力は不幸になる人を少なくするです。馬鹿馬鹿しいですが、昔から不幸な人がいると辛いのです。私の修士論文も、その後の論文の多くも、多種多様ですが、私の中では不幸になる人を少なくするということでは一貫しています。
今、教師のためのお金の本を書いています。
親方日の丸意識の公務員は根拠のない自信に満ちています。まあ、在任中はそうでしょう。でも、退職後は厳しい。それを知らない。本日、ゼミ生の一人が根拠のない自信を私に語り続けることをげんなりし、そして悲しくなりました。多くの教師は彼と同じに根拠のない自信を持ちながら若手・中堅を過ごし、老後になります。若い人は太く短くと言います。でも、100%その人たちは中堅を過ぎると細く長くを願うのです。
本を書きながら、様々な情報を整理するうちに、はっきりとした道が見えてきました。少なくとも45歳以下の人たちに「大丈夫」という道が示せることが確信を持っています。55歳以下の人も、「まし」になることは確信します。
私は妄想します。
文部科学省が「お金」の教育をするとは思いません。現状の文部科学省はそれをしないでしょう。でも、「お金」を分かった教師は、子どもに「お金」を語ります。
日本には70万人の教師がいます。そのうちの2割の教師が私たちの本を手に取ってくれたらと妄想します。本には『学び合い』は一言半句も書いていません。ご安心ください。もし2割の教師が私たちの本を手に取って、その半分が共感してくれたら、日本の子どもたちの1割は「お金」のことを学ぶことができます。そうすれば、不幸になる危険性を減じます。
蜘蛛の糸で、アナンダは一匹の蜘蛛を踏むことをしなかっただけで、お釈迦様から救済の機会を与えられた。それよりももっと深い功徳が得られると思います。書きながら、多くの人が救われると夢想しながら書いています。45歳以下の人たちにとっては夢のような話です。
ちなみに、この話をしている若いゼミ生はものすごく感化しています。おそらく『学び合い』よりも。