結婚

　結婚するか否か、大きな選択です。自由と安心のトレードオフです。ただ、自由の価値は年齢とともに下がり、安心の価値は年齢とともに上がる。その分岐点が、結婚適齢期と違うところが問題です。

　私は30歳の時に1ヶ月入院しました。その前は安心の価値を理解できなかった。でも、入院で安心の価値を理解しました。良かったと思います。

　好いた惚れたで結婚したのではなく、安心を与えてくれるであろう人に、惚れたのです。一生涯を添い遂げるに足る人だと思ったので、本気で惚れたのです。それが今でも同じです。

　私はゼミ生、特に男のゼミ生に結婚を勧めます。そのために何が必要かを伝えます。これは「しつこい」です。でも、愛するゼミ生に対して、何度でも語るべきだと確信しています。

　もちろん、一生涯独身が幸せだという人生を否定しません。ただ、私はそれを耐えられるほど、強くないから。そして、教え子の多くはそうだと思うから。