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 思い起こせば教師になってから36年間、一度も卒業式を祝えたことはない。なぜなら、卒業した後の社会が生きに厳しいことを知っているから。もちろん、その厳しさに耐えられるものを与えたいと思っています。しかし、全ての人がそれを獲得できるとは思えません。全ての人がネットワークにつながれると思いません。私の管理下に置いては、それを成り立たせるために何が必要かは分かるようになりました。しかし、私の管理下を外れたときに守れるだけの力量が無いのです。

「まし」であることを疑ったことはありません。素晴らしい教材・発問、子に寄り添ったテレビドラマ的熱血教師が幻想であることを理解させて巣立たせています。しかし、身につけた『学び合い』の考え方を身体化するには人生が必要です。

 私は、今も30年以上前の教え子のことを考えています。いわんや、近しいゼミ生を。しかし、一生懸命に耳を塞ぎ、目を閉じます。そして、私がなすべきことを考えます。これを三十年弱続けています。だから、卒業式シーズンは嫌いです

追伸 最も簡単な解決策は、ゼミ生を採らないという戦略です。ところが、ゼミ生が可愛いというとらわれから逃げられない。本学において、ゼミ生を持つというメリットが皆無なのです。そのように、歴代の管理職が考えています。