アクセルロッドの本には人工知能の生き残り戦略のシミュレーションが書かれています。それによれば、誠実には誠実。一方、不実には不実、ただ、後に尾を引かない。それが最善な戦略です。ただし、このシミュレーションは終わりが分からないという条件です。終わりが分かったら、不実であることが最善のシミュレーションなのです。
退職までの時間がはっきり見える私が誠実であり続けるためには、退職がまだ先だと思う人の誠実が必要最小限の条件です。その人達が、フリーライダーになったなら、私は身を守ることに専念することが最善の戦略です。
馬鹿馬鹿しい状況の中にいると、愚痴を言いたくなります。
私は根本先生、戸北先生、渡辺先生に対して、最後まで最善で誠実でいた。私は人生において直属の上司に対して、一言、半句も悪口、陰口を言わずに生涯を終えそうです。もちろん、文句は言いましたが、要求も言いました。ただし、それは直接言いました。まあ、酔っ払ったときのお茶目な姿を院生さんと笑いながら話題にしたことはありましたが。
私と上記3先生を知る方々に申します。私は一言、半句も悪口、陰口を言わなかったですよね。
ふと思います。幸せな職業人生を過ごさせていただいたことを。