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評価

 私の昔の本では、「教師の仕事は目標の設定、評価、環境の整備」だと書きました。しかし、進化し、脱皮し続けています。

 ゼミ生から究極の評価を問われました。現状で出来る個別最適化した評価の方法に関しては「アクティブ・ラーニングの評価がわかる!」(https://amzn.to/2UNXDa8)に書きました。彼の質問は、その先です。

 私はゲタゲタを笑いました。そして、以下のように語りました。

 

 よく『学び合い』の最先端はどのようなものだと思うか?と聞かれる。これに関しては、君らは分かるはずだ。それは西川ゼミの今だよ。だって私が良いと思っていることを実現しているのはゼミだよね。だから、今のゼミを思い出せばいい。

 考えてみて。今までに何かをやれと言ったことが一度でもあったか?まあ、たまに「こうやったら面白くない?」と言うことがある。でも、それをやるかやらぬかは君たちが決めている。それも一人一人別々。そして、やらないからと言って、私との人間関係が悪くなると思ったことないでしょ。うちのゼミは自由だ。自己判断、自己責任が基本だ。

 今までに君たちを評価したことがある?無いよね。だって君たちが何を求めるかは君は達が判断する。だから評価者は私ではなく、君たちだから。

 

 つまり、目標の設定、評価はしていません。環境の整備なのですが、最初のきっかけは私が用意します。そのきっかけを使うか使わないかはゼミ生達が決めます。大学院生としていろいろと金が必要です。彼らは本を書いています。私のブランドで書くことも可能です。学術研究論文を書きたければ、指導します。実践的な成果を上げたければ、挙げられます。その要望は集団の時もあれば、個人の時もあります。

 ゼミ生からの質問の大部分は、人の生き方です。そのたびに、『学び合い』のセオリー、生物学のセオリーで応えます。彼らが何かをやりたければ、実現できるきっかけを与えます。

 では、私の立ち位置は何でしょうか?

 社会人だったら分かると思います。良き上司なのです。

 言っていることとやっていることが一致し、それがぶれない。やりたいことを実現する環境を整えることです。

 でも、つまり目標の設定や評価は不要なのです。それは一人一人がやるべき事だからです。

 でも、最近、以下のようなことをゼミ生に語りました。

 

 君たちは年間50万円の学費を払っている。生活費等を考えれば、300万円ぐらいは費やしているだろう。つまり、君たちは600万円から900万円のお金を費やしている。なによりも貴重な2年間、3年間を費やしている。その結果として教員免許を得ることで見合うか?それだったら、もっと別な効率の良い方法がある。

 君たちに志があり、大望があるなれば、私への質問は違うはずだ。私は大学教師を30年以上務めている。君たちの語る質問で、君たちの志は分かるよ。西川ゼミは自由だ。学術研究をやりたいなら、どうぞ。実践研究をやりたいなら、どうぞ。本を書きたいなら、どうぞ。およそ、何でも出来る研究室だ。そこに所属して、なにもしなくていいのか?

 次回のゼミでの質問に期待しているよ。

 ちなみに、わかりやすく言うけど、私は今君たちを脅しているんだからね。

 と言って、爆笑しました。

 ゼミ生は笑っていませんでした。