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友人と知人

 親友と友達、友達と知人、友達と仲間・・・・

 表現は多様ですがポジティブな人間関係には大きく分けて二つに分けられます。その違いは何でしょうか?

 後者は何らかの利害を共有している人です。近くに生活している人、趣味を同じにしている人などです。同じ職場の人は同僚だし、顧客の場合もあります。それらがウインウインである関係の人だと思います。

 前者の場合は、共通する利害を共有しかくても永続的な関係を結べます。例えば、高校時代の唯一の友人と一昨年30年以上ぶりに会いましたが、直ぐに打ち解けて楽しく話し続けました。もちろん、彼との間には全くの利害がありません。

 涯の人生を考えた場合、大事なのは後者です。極論すれば前者はなくてもかまわないと思っています。(あった方が良いとは思いますが)

 アメリカの社会学者マーク・グラノヴェッターの示すように、大事なのは関係の強さではなく、多様で多数の人間関係なのです。多様で多数の人間関係を築くには、関係の強さは抑制されたものでなければなりません。

ゼミ生によく以下のように話します。

 

 就職したら、学生時代のような友人は持てないし、持つべきではないと思う。何故ならば、君らが就職して最初は忙しくて時間がない。やがて余裕を持てるようになれば家庭を持つことになる。家庭を持てば、自分が自由になる時間は限られる。それらは家族に向けるべきものだ。もし、君らが家族を持たないという選択をしたとしても、君ら周りの多くは家族を持っているだろう。その人達の時間を奪ってはいけない。

 君らも知っている、○○さん、○○さん、○○さんは私の可愛いゼミ生だ、そして今は同僚で、上司だ。一緒に呑めば楽しい。しかし、仕事関係の飲み会以外で呑んだことは一度もない。それは私の時間は家族に向けるべきだと思っているし、それは彼らにとっても同様だと思っているから。

 

 幸い、私は日本の教育研究者の中で、最も多数で多様な仲間を持っていると自負しています。それが私の最大の武器です。