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少人数

 国民が素人考えを持っていれば、政治家は素人考えに従います。衆愚政治という民主主義の悪い一面です。

 冷静に考えれば、40人学級を35人学級にして、どれほど変わりますか?10人学級ぐらいになれば大分変わるでしょう。しかし、40→35は誤差の範囲内です。それぐらいだったら、事務職員を一人増やし、教師が作成する定型的な文章はその方が一括作成し、各教師に確認してもらうほうが、遙かに教師は子どもに向き合えます。

 そもそも学級当たりの人数が少ない方が良いという根拠、どこにあるのですか?ハロー効果、ピグマリオン効果で説明できる程度を超えた学術根拠を私は知りません。むしろ否定的な研究さえあります。上越地方にはクラス規模が5人の学級なんていっぱいあります。じゃあ、そこがパラダイスでしょうか?とんでもない。人間関係の固定化、また、進学によって大集団の中に入ったときの不適応という問題を抱えています。

 そもそも考え方、前提が誤っています。

 35人学級を求めている人は、一人の教師が数十人の子どもを教えるということを前提としています。一人の教師が多数の子どもを教えると言うことならば、個別最適化は不可能です。難しいではなく、無可能であることは自明です。子どもが子どもに教えるというならば可能なのです。そして、レイブが明らかにしたように人の自然の学びです。身近な例で言えば、職員室です。隣の席の先輩に聞けず、校長先生にしか相談できない職場で学びは成立しますか?先輩に聞けず、顧問にしか相談できない部活が強くなりますか?馬鹿馬鹿しいほど自明です。

 校長先生、部活顧問の手厚い指導を実現するために、学校における職員の上限、部活の上限をさげることが良いことですか?

 私にとって馬鹿馬鹿しいほど自明なことが、多くの人は分からない。私は間違っていますか?間違っていたら教えて下さい。