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封印

 私は小学校から大学の学部の間、勝手気ままに遊び回っていました。人に言える遊び方もしましたし、人に言えないくずみたいな遊びをしました。とにかく可処分時間をそれに費やしました。例外は高校2年の冬から高校3年の冬の受験の時期です。

 大学学部を終えるとき、自分には何も無いことを自覚しました。そこで、大学院入学後、4月上旬の夜に院生控え室に行き、そして私が楽しみにしていたことを封印し、マシンになりました。

 封印した楽しみの中には、封印すべき楽しみも多かった。しかし、封印して辛いことは3つです。それはクラシック音楽、SF小説、歴史小説です。しかし、禁煙と同様に1年もたつと封印したことに辛さを感じなくなります。

 本日、ふとクラシックを無性に聴きたくなりました。そこで、バッハの無伴奏チェロソナタ、ドビッシーの月の光、プロコフィエフのピアノコンチェルト第3番を立て続けに聴きました。聴いている間、涙が止まりません。嬉しかった。40年間封印していても私はクラシック音楽に没頭できるのです。そして、私の老後は豊かになると確信しました。

 ブラームスの交響曲第3番、マーラーの交響曲第5番、ブルックナーの交響曲第4番、ベートーベンの交響曲第4番を立て続けに聴きたい衝動を抑え、再度封印しました。この封印を解いてしまえば、私は仕事を何も出来なくなってしまいます。

 でも、封印を解いた後がとても楽しみです。