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落語

 私が教師になった年から、ほぼ毎日続けていることの一つは落語を聞くことです。

 高校時代に凄い先生がいました。職業柄、多くの人を集める授業名人の授業を聞く子とはありますが、その先生は遙かに凌駕していました。異次元の話術の人です。教師になる直前に、その先生に会ってどんな勉強をしたら良いかを聞きました。その先生は落語を聞くことを勧めました。それ以来、教師の勉強として落語を聞き続けています。考えてみれば37年間です。

 聞き続ければ学ぶことは多いです。ただし、とても名人の域には到達できません。しかし、学んだ最大のものは「自分が語ることを信じているかが最も大事」ということです。

 古典落語は、基本同じことを話しています。ところが前座の落語は痛々しいほど聞きづらい。ところが同じ事を話しても名人は安心して聞けるし、いつか引き込まれてしまう。前座は演じているのですが、名人は素で語っている。その人が登場人物と一致しているのです。

 だから、私は子どもの前で語るとき、自分が信じて、大事だと確信していることを語るようにしています。