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厳罰化

 ネットサーフィンをしていると学校におけるイジメに対する厳罰化が流れていました。私は二つの点で違和感を持ちました。

 第一に、「学校」という言葉が付加されることです。

 体罰という言葉がありますが、そのような言葉は使わず暴力にすれば単純です。学校の特殊事情に持ち込むと問題が複雑化します。やった行為を法で裁けばいいだけのことです。イジメに対しても同じです。イジメとは言わず、民法709条で定める不法行為と言うべきだと思います。さらにそれより重いものに関しては、刑法の傷害、暴行、脅迫、強要等で呼べば良いと思います。

 第二に、イジメの問題の原因に着目していない点です。

 イジメの原因は何でしょう?最大のものは関係の固定化です。

 人間がサルを一定の檻(またはサル山)に押し込めているときは、社会的地位の高いサルは肥え太り、社会的地位の低いサルは痩せます。結果として、子孫を残せるのは前者です。さらに、社会的地位の高いサルの子どもは肥え太り、低いサルの子どもは痩せます。しかし自然状態では、社会的地位の高さは、その個体およびその子孫にあまり影響を与えないそうです。理由は、社会的地位の低いサルが群れの中でイヤになれば、その群れを出ればいいだけです。また、社会的地位の高いサルは、出て行くサルを追っかけて連れ戻すことは、労多くして益少ないのでやりません。それが行き過ぎると個体数は減少し、群れのパワーが弱まりますので、社会的地位の高いサルは下位のサルに対して配慮するのです。

 大学でイジメってありますか?殆ど無いでしょ?それはクラスという檻がないからです。

 『学び合い』ではイジメは起こりません。何故なら、誰と組むかは本人が決めます。さらに言えば、一人でやることも許されています。

 では、『学び合い』でない学校・クラスでイジメを防止するにはどうしたらいいでしょうか?その学校・クラスから逃げられるようにすればいいのです。具体的には子どもと保護者に広域通信制やフリースクールという選択肢があることを知らせるのです。令和元年9月12日に岐阜市議会で早川教育長が述べたように「学校は命をかけてまで行く所ではありません」。

 この方が厳罰化より効果が高いと思いませんか?