教職大学院では、修士課程の修士論文発表会に対応する学修成果発表会があります。修士課程との違いは、学術論文以外の成果でもいいことです。逆に言えば、学術論文形式で発表することもあります。いずれにせよ、在学中に学んだことを総合的発表します。
発表においては、型があります。その型に合わせれば、プレゼン制作の労力が激減します。西川ゼミでは先輩のプレゼン資料を活用するのが伝統になっています。ゼミ生が先輩のプレゼンを活用して、自分のプレゼンを作成していると、「よ!西川研究室のお家芸」と他ゼミの学生からからかわれたそうです。ゼミ生は、「先輩のプレゼンを貰えるのは、先輩と共同研究をしたり、一緒に飲みに行ったり、遊んだりした結果として貰える。つまり、自分は2年弱をかけてプレゼンを創っている。他ゼミは今だけでプレゼンを創っている。」と反論したそうです。その話しを聞いて、爆笑して、「『学び合い』では人の能力を借りられる能力が最強の能力と考えているのだから、西川研究室的には正しい行動だ。でも、2年かけているといって、一緒に研究したり、呑んだり、遊んだりしたりすることは楽しかったでしょ?」と言ったら、間髪入れずに「仕事が辛いとは限りません。仕事が楽しくていいじゃないですか」と反論されました。私は爆笑して「こりゃ、一本取られた。お前と付き合って2年弱の中で一本取られたのは初めてだ。俺から一本取るなんて、お前の一生分の運を使い果たしたぞ」と言いました。
ちゃんと育っています。