我がコースには様々な教員がいます。全員、小中高の教員経験者で、かつ、学術論文の業績もある人です。多くは手堅い教育と指導をしている人たちです。
あるとき、手堅い研究をしている研究室所属の学生さんが、西川研究室に異動したいと希望しました。本コースは、それはOKなのです。それを制限するデメリットより、メリットの方が多いのは自明です。
でも、見るからに真面目な学生さんです。私の第一声は「うちはバカばっかりだけど、大丈夫?」と聞きました。その学生さんは、「○○(うちのバカ代表の学生です)と仲良くやっています」と言ったので、私は了承しました。
私の研究室に遊びに来た方だったら、私とゼミ生との間合いはお分かりだと思います。学生控え室に行ってゼミ生がいないのと「うちのバカはいないの?」と聞きます。そして、ゼミ生に対しては「お前ら」とか「てめーら」という言葉を使います。冷静に考えれば、変です。でも、西川ゼミでは、ごく、普通なのです。彼らも、ゼミでラーメンを食べたり、寝転がりながら聞きます。(お客様はビックリします)
私の語ることが、ゼミ生にとって妥当で、得なら、彼らは従います。そして、そんな私を認めてくれます。ということを信じています。
私がバカという所以は、基本的に、江戸人はバカを悪い使い方ばかりではなく使っています。それに私の言っていることは、多くの人(江戸人以外)にはバカだと思われています。そのバカの研究室に入ること自体、バカです。
だからゼミ生に「お前らはバカだ」と言うと反論しますが、「だって、西川研究室に入ること自体がバカなんだ」というと納得します。ということで、「バカ」という表現は納得できる表現です。
追伸 私の指導教員の小林学先生は、どこまでも品がいい、優しい先生でした。小林先生憧れて高校教師になりましたが、私には出来ない。